Q&A
受診について
- A.次のようなことを聞かれますので、あらかじめメモしておくと良いでしょう。
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- ①どのような症状が起こるか(動悸、息切れ、めまい、胸の不快感 など)
- ②症状がどのくらい続くか(1分以内、数十分 など)
- ③症状が起こる時間帯はいつか(昼間か、夜間か)
- ④何をしている時に症状が起こったか(安静時か、運動時か)
- ⑤いつ頃から症状が現れたか(1か月前から、半年前から など)
- 場合により、心電図アプリや携帯型心電計の心電図データが利用されるケースもあります。
A.カテーテルアブレーション治療やデバイス治療は高度な専門技術を必要とするため、 循環器内科を標榜する専門医療機関で行われます。保険適用の対象です。
気になる症状がある場合は、かかりつけ医と相談し、該当する医療機関を紹介してもらいましょう。
検査について
A.心臓電気生理検査も、心臓にカテーテルを挿入して行いますので、カテーテルアブレーション治療と同じようにカテーテル挿入部に小さな傷ができます。そのため、検査後は安静にして過ごす必要があり、検査のみの場合でも2~3日程度の入院が必要となります。
A.不整脈は、安静時にみられなくても運動時に発生する場合があります。日常生活で動悸や脈の乱れを感じていても、採血や心臓超音波検査、安静時12誘導心電図検査などで異常がみられない場合には、運動負荷心電図検査を行うことがあります。体に負荷をかけることで、運動時の心臓の状態を把握することができます。
治療について
A.カテーテルアブレーション治療は、カテーテル挿入部に小さな傷がつく程度で、比較的体の負担が小さい治療法です。多くの場合、手術の次の日には歩くことができ、3泊4日程度で退院できます。主治医とよく相談して治療の時期を検討してください。
A.成功率は不整脈のタイプや治療法の種類によって異なります。頻脈性不整脈のなかでもっとも多いタイプである心房細動の場合、発作性心房細動なら1回目の治療で約75%、2回目の治療で約90%とされています。また、1回の治療後 1年以内の再発率は、発作性心房細動で約40%と報告されています。
A.ペースメーカ治療は広く普及しており、日本では毎年約60,000人がペースメーカ植込み手術を受けています。症状が軽減し、生活の質(QOL)が改善した方も多くみられます。ペースメーカ治療のリスクとメリットについて、主治医とよく相談することをお勧めします。
日常生活・その他について
A.心臓の病気に対して、リハビリテーションを目的に有酸素運動を中心とした運動療法が行われることがあります。しかし、過度な運動は不整脈の原因となる場合があります。また、運動時に不整脈を発症する運動誘発性不整脈の方は、運動の制限が必要となります。主治医に相談のうえ、指示に従うようにしましょう。