不整脈ってどんな心臓の病気?
私たちの心臓は、通常1分間に約70回動いています。これは電気信号が規則正しく発生し、正しい経路で伝わるためです。
ところが、不整脈になると電気信号の発生や通り方に異常が起こり、拍動のリズムが一時的に不規則になります。
不整脈の症状には、大きく分けて3つのパターンがあります。
脈が速い「頻脈性不整脈」
頻脈性不整脈では、脈が1分間に100回以上になり、胸がドキドキとする動悸を感じるようになります。また、脈がさらに速くなりすぎると、吐き気や冷や汗、意識を失うなどの症状が現れます。
脈が遅い「徐脈性不整脈」
徐脈性不整脈では、脈が1分間に50回未満になったり、脈が数秒間小休止したりします。これにより、めまいがしたり、運動時に息切れをしたりするようになります。脳へ送られる血液が不足することにより、失神が起こる場合もあります。
脈が飛ぶ・抜ける「期外収縮」
期外収縮では、時々不規則な拍動がみられます。症状を感じない場合が多いですが、 胸のあたりに不快感を覚えたり、胸が痛くなったりします。
不整脈の見分け方
不整脈の種類は、“心拍のリズムが規則正しいか” “心房や心室で発生する電気信号のタイミングが適切か” などを心電図から分析して見分けることができます。
さらに、“心臓のどこから異常な電気信号が発生しているか” を心臓電気生理検査(EPS)で調べる場合もあります。
気になる症状があれば早めに病院を受診し、心電図を含めた検査を受けることが大切です。症状がない場合でも、健康診断の心電図検査で不整脈がみつかることがあります。