PEGってなに?

PEGとは、より快適な日常生活を送るための、患者、介護者双方に負担の少ない経腸栄養法です。

おなかに口があったなら

PEGは、口から十分に栄養が取れない患者さんのために、内視鏡(胃カメラ)を使っておなかの壁と胃の壁を通して小さな穴(この小さな穴のことを胃瘻( いろう )といいます)を造り、その穴にチューブを入れる手術です。そのチューブを通して栄養を摂取します。 

PEGを利用していただける方

口から十分な栄養がとれない患者さんで、長期間にわたり使用ができる方。点滴、中心静脈栄養や、鼻から管を通して栄養補給をされているほとんどの患者さんにご利用いただけます。特に高齢で口からの食事に障害があるだけで長期入院されている患者さんには、今後、在宅や療養型施設でも管理のしやすいPEGが注目されるでしょう。

PEGの手技

約5分~10分で終了する患者さんに負担の少ない手術です。全身麻酔の必要がないので患者さんに対しても負担が少なくてすみます。 

PEGのケアについて

手術後は、約2週間を経過すればピアスの穴のようにおなかの穴(瘻孔)が完成し、傷の状態ではなくなります。瘻孔(ろうこう)周辺を常に清潔に保ち、自然乾燥をさせていれば、消毒やガーゼをあてる必要はなく普段どおり入浴もできます。定期交換で長期にわたる使用も可能。観察を怠らなければ、大きなトラブルになることはありません。 

傷口はふさがります

口から十分に栄養がとれるようになったら、胃瘻チューブを抜くことも可能です。抜くことは数分で終了し、抜いたあとの穴は翌日にはふさがります。