腎がんと診断されたものの何らかの理由で手術ができない患者様への選択肢の一つとなりうる経皮的局所療法について、詳しく見ていきましょう。経皮的局所療法は主に小径腎がんへの適応となります。
腎がんの治療
②経皮的局所療法 |
体外から専用の細い針で病変部を刺し、がんを壊死させる治療法です。
小径の腎がんで、高齢の方や腎機能が低下した方、心疾患系の疾患を有する方など、手術が難しいと考えられる方に対して行われます。また、手術後の再発例で適用されることもあります。
局所麻酔下にて行われ、傷痕が小さく出血も少ない体の負担が少ない治療法です。
経皮的局所療法には凍結療法(Cryoablation)とラジオ波焼灼療法(RFA)があります。
経皮的凍結療法とは |
ラジオ派焼灼療法とは |
腎がんに体外から病変に電極針を刺し、高周波の電磁波を流してがんを焼いて壊死させる治療法です。直径1.5mm程度の電極震を用い、1か所当たり5~10分程度通電させます。
穿刺部位はCTやエコーなどで厳密に調べた病変部位によって決定されます。
凍結療法とラジオ波焼灼療法に伴う可能性がある合併症には次のものが報告されています。
- 後腹膜出血
- 血尿
- 膀胱タンポナーデ
- 腎臓周辺の臓器の損傷
- 疼痛
- 発熱
- 周辺組織の熱傷(RFA) など
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