腎がんと診断された患者様へ
どうやって治療するの?(治療方針)

腎がん患者様のための情報ページ
腎がんに対して近年さまざまな治療法が確立されており、手術療法をはじめ経皮的局所療法などそれぞれの患者様に適した治療を選択できる時代となりました。
このページでは腎がんの治療方針について情報提供させていただきます。腎がんの治療方針はがんの大きさや進展度によって決められます。詳しい内容についてガイドラインを基に見ていきましょう。
 

腎がんの治療


 
 
 

  腎臓の治療方針

 腎がんの主な治療は手術です。
 手術には腎がん部分のみを取り除く「部分切除術」、がんができた側の腎臓を取り除く「腎摘除術」があります。
 
腎がん手術での切除部位

部分切除術

腎がん部分を、周りの正常な腎臓の組織を少し含めて切除する手術です。
できる限り腎機能を温存するため、可能であれば部分切除術が行われます。
がんの部位と大きさによって部分切除が可能かを判断するため、がんが大きかったり、腎臓の中心部に位置したりする場合、部分切除は難しくなります。

腎摘除術

がんとともに、腎臓すべてと周囲の脂肪組織を1つの塊として摘出する手術です。
がんの部位や大きさによっては、副腎を合併切除することもあります。リンパ節や近接する主要静脈にまでがんが進展している場合、それらも可能な限り切除します。腎がんではステージIVなどの進行例であっても、可能であれば腎摘除術が行われます。


腎がんの治療方針はがんの大きさや広がりによって、次のようにガイドラインに記載されています。

腎がんの治療方針
日本泌尿器科学会編集、腎癌診療ガイドライン 2017年版. より作図腎がんの治療方針
表をクリックするとPDFが表示されます
 ※1 リンパ節への転移や他臓器への浸潤が確認された場合、腎臓とともに、がんが広がった範囲を切除することがあります。
 ※2 がんの範囲が広く、手術が難しい場合、分子標的薬による薬物療法を行い、がんを小さくしてから手術することがあります。
 
 
 

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