ラジオ波治療とは?
展開針を用いたラジオ波による熱凝固壊死形成のプロセス
副作用・合併症について知りたい
主な副作用
発熱
組織が熱凝固壊死されることに対する生体反応として発熱が生じると考えられています。治療後に発症します。
疼痛
治療中に多く発症します。治療部位や個々の患者様によってその疼痛の度合は異なります。鎮痛剤や麻酔薬などを用いることにより、ほとんどの症例で痛みを抑制することができます。
主な合併症
出血
治療が終わってラジオ波電極針を肝臓から抜いた後に起こります。
肝膿瘍
ラジオ波により熱凝固壊死した組織が、胆管損傷に基づく腸内細菌の逆行性感染によって起こると考えられます。
門脈内血栓
門脈近傍の組織を焼灼する際に発生する熱により、門脈内の血液が凝固することがあります。血栓ができて門脈を詰まらせることによって、肝萎縮に至ることもあります。
火傷
大腿部に貼る対極板の部分の皮膚の火傷。
その他
肝機能障害や炎症反応は術後1 週間程度で改善します。
また、血胸、胸水、腹腔内出血、胆管内出血、胆のう炎、消化管穿孔、肝破裂、心タンポナーデなどの合併症がまれに発症します。