ペースメーカの電池交換のタイミングでMRI対応システムに変更できる可能性があります。

MRI対応のペースメーカをご存知ですか?

今までペースメーカ植込み患者様は、MRI検査時に発生する磁場や電磁波がペースメーカシステムに影響することを考慮しMRI検査を受診することができませんでした。しかし近年、一定条件下においてMRI検査の実施が可能とされる「条件付MRI対応ペースメーカシステム」が製造・販売され、使用されるようになってきています。

条件付MRI対応ペースメーカシステムとは?

「条件付MRI対応ペースメーカ」とは、ある一定の条件の下、MRI検査を行うことができる体内植込み型のペースメーカです。

MRI検査は、ペースメーカ植込み患者様の疾患の早期発見や、より正確な診断につながる事が期待されています。

  

 

ペースメーカがMRI対応であることの利点

1.MRI検査は日常診療に広く活用されている検査

脳神経外科、整形外科、消化器科、婦人科、循環器科をはじめとして、多くの診療科領域の日常診療領域の日常診療に広く活用されています。

【代表的なMRI検査】

2.ペースメーカ患者様のMRI検査の必要性

現在ペースメーカを入れている患者様のうち、50%から75%の方がMRI検査が必要となるであろうと言われています*。植込み時の年齢が65歳以上である割合が9割におよぶペースメーカ患者様にとって、重大な疾患の併発頻度が急上昇する年代でのMRI検査は欠かせません。

3.日本はMRI検査を受診しやすい環境

日本の人口100万人当たりにおける医療機関のMRI保有台数は、世界第一位です。米国やその他の先進諸国よりも圧倒的に普及率が高く、多くの施設に導入されているため、MRI検査を受診しやすい環境にあります。

  
MRI検査を受けるためには、ペースメーカとリードの組み合わせでMRI対応として承認される必要があります。