尿路結石症の診断方法
主に①症状、②尿・血液検査、③画像診断によって確定診断が行われます。結石であった場合には、大きさや場所、尿路の閉塞状態も診断し、これらは治療方針決定の重要な情報となります。
①症状
問診により、自覚症状を確認します。
②尿・血液検査
尿中の成分を調べ、血尿の有無、細菌の存在、結晶の有無などの診断を行います。また血液を採取して腎機能、尿酸値、カルシウム値、リン値などを調べます。
③画像診断
レントゲン検査(腎尿管膀胱単純撮影(KUB))やCT検査、超音波検査(エコー検査)、静脈性腎盂造影法(IVP・DIP)などがあり、患者さまの状態により選択されます。(下記「主な画像診断」をご参照ください)
診断手順(例)
主な画像診断
腎尿管膀胱単純撮影 (KUB)
エックス線を使用した画像診断方法です。造影剤を使わず、腎・尿管・膀胱の状態を把握することができ、ほとんどの結石がこの方法で診断可能です。しかし、まれにKUB下で写らない結石もあります。
CT検査
エックス線を利用してコンピューターで情報処理し、身体の断面を画像化する一番情報量の多い検査です。KUB下や超音波で写らない結石など、多くの詳細な情報を得ることができます。
超音波検査(エコー検査)
超音波を体の表面から当てて、その反射エコーを画像にする方法です。腎臓の腫れ状態を判断できます。
静脈性腎盂造影法 (IVP・DIP)
ることで、経時的に腎臓、尿管、膀胱を数回造影します。尿路の形態や腎機能を診断することができます。