2024-4-23
非弁膜症性心房細動による脳卒中を予防する
最新世代「WATCHMAN FLX™ Pro 左心耳閉鎖システム」新発売
~多様な左心耳サイズに対応、手技性能と安全性の向上を目指した新設計~
最新世代「WATCHMAN FLX™ Pro 左心耳閉鎖システム」新発売
~多様な左心耳サイズに対応、手技性能と安全性の向上を目指した新設計~
これまでの20mm、24mm、27mm、31mm、35mmの5種類のデバイスサイズに加えて、より大きな左心耳に適応する40mmサイズを導入しました。これにより多くの患者さんに治療の選択肢を提供します。
適切なデバイス留置をサポートする3つのエックス線不透過マーカー搭載により、手技中の透視下での視認性が向上*2することで、より正確なデバイス留置が期待できます。
ポリマーコーティングは、従来より医療デバイスに使用されているコーティングであり、長い歴史と実績があります。
適応可能なサイズ範囲を拡大する 40mmデバイス | |
適切なデバイス留置をサポートする3つのエックス線不透過マーカー | |
心房細動により心臓にできた血栓が原因となる心原性の脳卒中の場合、血栓形成の約9割が心臓の左心房にある「左心耳」に起因するといわれています。本製品は、左心房にあり、非弁膜症性心房細動による血栓の形成の原因となる「左心耳」を閉鎖することで脳卒中を予防する医療機器で、非弁膜症性心房細動を患い長期間の抗凝固薬の服用ができない患者さんにとって、心房細動による脳卒中を予防するための治療選択肢のひとつです。開心術を行う必要がなく、鼠径部の静脈から細い管(カテーテル)を通して心臓に挿入され、左心耳を閉鎖し、脳卒中のリスクを低減します。また、出血リスクを伴う抗凝固薬の服用を中止できる可能性があります。
心房細動は、心臓の中で血液が流れ込む心房が細かく震えることで起こる不整脈の1つです。血液がよどみ形成された血栓が移動することで、脳卒中を引き起こすリスクがあります。特に高齢者で罹患のリスクが高く、高齢化に伴い、患者数は2010年の約80万人から、20年後の2030年には100万人に増加するといわれています*3。心房細動がある人は、心房細動がない人と比べると、脳卒中リスクが5倍高く、心房細動のある患者さんの約3分の1が脳卒中を発症するといわれています。脳卒中は、寝たきりの原因の1位、認知症の原因の2位にあげられ*4、要介護となるリスクも高いことから、脳卒中の発症を抑制するための治療が重要になっています。これまでは、薬物療法として、抗凝固薬による血栓形成予防をしていましたが、薬物療法には出血リスクが高まるという課題もありました。
<ボストン・サイエンティフィックについて>
企業サイト:https://www.bostonscientific.jp
https://www.bostonscientific.com/jp-JP/news-releases/2021-news-releases/2021-10-07-news-release.html
*2 Bench study performed under CT by Boston Scientific.
*3 国立循環器病研究センターウェブサイトより
*4 日本脳卒中協会ウェブサイトより