2023-2-7
独自の薬剤コーティング技術を搭載した冠動脈用薬剤コーティングバルーン「AGENT™」の販売開始
~幅広い製品ラインナップでインターベンション治療に更なる貢献を~
販売名:Agent パクリタキセルコーティッド バルーンカテーテル 医療機器承認番号:30400BZX00272000 |
また、本臨床試験では、対照血管径2.00mm以上4.00mm以下、病変長28mm以下のステント内再狭窄病変を有する患者を対象としたサブスタディ(単群試験)も実施しており、本邦の9医療機関から30例が登録されました。主要評価項目である手技後6か月間のTLF発現率は3.3%であり、あらかじめ設定した成功基準より十分に低い値であることが示されました。(p<.0001)。
本臨床試験の調整医師である東邦大学医療センター大橋病院の循環器内科教授 中村 正人先生は、「DCBによる冠動脈の治療は、従来のステント治療に比べ、ストラットの厚さにより血管内腔を狭めることなく、また、体内に異物が残らないことから、小口径病変やステント内再狭窄病変に対して有用な治療法です。上述のとおり、AGENT DCBは国内治験で良好な成績を示しました。AGENT DCBの国内承認により、これまでのステント治療に代わる選択肢となることを期待しています。」と述べています。
* 虚血を伴うすべての標的病変再血行再建術(TLR)、標的血管に関連した心筋梗塞(Q波と非Q波)又は心臓死
このような冠動脈疾患の治療には、大きく分けて3つあります。薬物治療、冠動脈バイパス術、経皮的冠動脈形成術です。
ステントを留置する治療法は広く行われるようになっていますが、ステント留置後にステント内再狭窄(ISR)が起こることがあります。薬剤コーティングバルーンは、このようなISRの治療法として考案され、近年ではステント留置が望ましくないと考えられる比較的血管径の小さい新規冠動脈病変でも使用される機会が増えております。
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