2019-12-2
電位変化を精確に捉える独自のミニ電極を搭載したアブレーションカテーテル
「INTELLANAV MIFI™ OIカテーテル」新発売
~手術中の心筋組織の接触の有無を評価し、より精度の高い不整脈治療を支援~
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:スティーブン・モース)は、不整脈の一種である心房細動の治療に使用する心筋焼灼術(アブレーション1)用カテーテルの新製品「INTELLANAV MIFI™ OIカテーテル」を日本全国で発売いたしました。
「INTELLANAV MIFI™ OIカテーテル」は、先端部(チップ)に磁気センサーと高解像度の電位を明確にする3つの独自の丸形ミニ電極を搭載したことで、従来よりも局所的に心筋組織の状態を評価できるように設計されています。3つのミニ電極により、心筋焼灼術中の心筋の電位変化による精密な組織評価を実現します。また、“Total Tip Coolingイリゲーションデザイン”を採用し、生理食塩水を還流させ、チップ全体を素早く冷却させることで、組織の炭化、血液凝固、血栓形成の低減が期待されます。
当社の3Dマッピングシステム「RHYTHMIA HDx™ マッピングシステム」2との併用により、カテーテル先端部と組織の接触によって生じる抵抗値(ローカルインピーダンス)から、組織の接触情報をリアルタイムに把握することが可能になり、より精度の高い不整脈の診断・治療を支援します。
販売名:IntellaNav MiFi OIアブレーションカテーテル(医療機器承認番号:23100BZX00089000)
- 独自のミニ電極テクノロジー
従来の電極では確認できない局所電位を明瞭にさせることを目的としミニ電極を採用し、極めて複雑な基質においても心筋組織の状態評価が可能になりました。また、「RHYTHMIA HDx™ マッピングシステム」との併用により、高解像度の電位変化を表示することで、焼灼前後の効果をより評価しやすくなりました。
- Total Tip Cooling イリゲーションデザイン
2箇所のクーリングチャンバをカテーテル内部に設けることで、先端電極の熱による炭化や血液凝固、血栓形成の低減が期待されます。2つのチャンバを流れる生理食塩水のフローにより、ホットスポットになりやすい内部領域を冷却し、さらには近位側のフローによりチップ全体を効率的に冷却します。
- 高精度なトラッキング
「RHYTHMIA HDx™ マッピングシステム」との併用により、1mm以下のナビゲーション精度を実現し、カテーテルの位置情報の精度が飛躍的に向上しました。複雑な不整脈を精確に診断し、治療の標準化に必要となる重要な多次元情報を提供します。
- アブレーションは標的とする心筋の一部を破壊(焼灼)する治療法。カテーテルを使用したアブレーション治療では、カテーテルを血管から心臓に入れて、カテーテル先端から高周波を通電することによって、心房細動を中心とした不整脈の原因となる心房での無秩序な電気活動を停止させる。
- 販売名「Rhythmia HDx マッピングシステム」(医療機器承認番号:22900BZX00111000)は心臓の電位情報(心内心電図)やカテーテルの位置情報をリアルタイムに表示する3Dマッピング装置
ボストン・サイエンティフィックについて
ボストン・サイエンティフィックは、低侵襲治療(インターベンション)に特化した医療機器メーカーとして、1979年に米国で誕生しました。現在の取扱製品は13,000種以上であり、グローバルで約29,000名の従業員、13ヵ所の製造拠点を擁し、125ヵ国近くのマーケットで確固たる地位を誇る世界最大級の医療機器メーカーとして、医療テクノロジーをリードし続けています。
世界第2位の医療機器市場である日本においては、心血管疾患領域をはじめ、不整脈・心不全疾患領域、末梢血管疾患、消化器疾患、泌尿器疾患、婦人科疾患領域、疼痛管理・パーキンソン病の治療領域で、患者さんの人生を実り多いものにすることに全力で取り組み、日本の医療に意義のあるイノベーションを起こしていきます。
企業サイト:https://www.bostonscientific.jp
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