2018-4-5
ボストン・サイエンティフィック、エムシジョン・リミテッド(EMcision Limited)を買収
ラジオ波凝固療法を用いた内視鏡治療のポートフォリオを拡充
ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ、NY証券取引所略号:BSX)は2018年3月5日、英国とカナダに拠点を置く株式非公開企業エムシジョン・リミテッド(EMcision Limited)を買収したことを発表しました。この買収によって、消化器内視鏡下でラジオ波凝固治療を行うバイポーラプローブ『Habib™EndoHPBプローブ』を含む製品技術を取り込むことにより、ボストン・サイエンティフィックのエンドスコピー事業部の製品ポートフォリオが拡充されることとなります。Habib™EndoHPBプローブは、胆膵領域における悪性疾患の患者さんの治療に使用されています。
胆膵領域における悪性疾患では腫瘍が増殖することで胆管が塞がれ、消化管への胆汁の排出が阻害される結果、黄疸を発症するケースが多くあります。Habib™EndoHPBプローブは腫瘍の組織を凝固させ、胆汁の排出を確保することで患者さんの生活の質を高めます。また、開存期間をより長く維持することを期待し、ステント留置前に腫瘍に凝固を加える用途でも使用されています。
ボストン・サイエンティフィック社のシニアバイスプレジデント兼エンドスコピー事業部プレジデントであるアート・ブッチャーは、次のように述べています。「胆膵領域の癌に対する治療方法を模索し続けると共に、既に癌と診断された患者さんのQOLを高めたいと考えています。消化器系の中でもアプローチが困難な部位にある癌に対して、早期発見、治療が実施され、より確実な摘除の実現をサポートするために、革新的な診断、治療方法を拡充していきます。」
世界規模で毎年約100万人の命を奪う胆膵領域における癌の治療選択肢は限定されています1。早期診断によって腫瘍の外科的切除術の適応基準を満たす確率は上がりますが2、現在のところ外科手術適応となる胆管癌は40%、膵癌は20%にとどまっています3,4。エムシジョンの製品は世界中の何千人もの手術適応外の難治癌患者さんの治療に用いられています。
Habib™EndoHPBプローブは米国食品医薬品局の認可、欧州連合のCEマークを取得しています。
ボストン・サイエンティフィックのエンドスコピー事業部は、消化疾患・呼吸器疾患の診断、治療、管理を助ける幅広いデバイス、ソリューションを提供しています。2016年11月、ボストン・サイエンティフィックはエンドチョイス・ホールディングス(EndoChoice Holdings)の買収手続きを行い、製品ポートフォリオに病理診断サービス、感染防止製品、様々なディスポーサブル製品が加わりました。同社は消化器における前癌病変や悪性腫瘍に対して、従来の外科的手術に代わる低侵襲な治療方法である管腔内からアプローチする治療領域の開発にも取り組んでいます。
今回のエムシジョン・リミテテッドの買収では、調整ベース及びGAAPベースでの2018年のEPS(1株当たり利益)への影響は微小であり、その後増加すると予測されています。本買収の具体的な条件は公表されていません。
(このプレスリリースは、2018年3月5日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)
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2Cholangiocarcinoma: Early Diagnosis Is Key.” Medscape, 28 Mar. 2013, www.medscape.com/viewarticle/781524.
3Cidon, E. Una. "Resectable Cholangiocarcinoma: Reviewing the Role of Adjuvant Strategies." Clinical Medicine Insights. Oncology. Libertas Academica, 12 May 2016. Web. 08 May 2017.
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