2018-2-19
ボストン・サイエンティフィック、2017年第4四半期および年間決算発表
ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2018年2月1日)、2017年12月31日締め第4四半期売上高が24億800万ドルと発表しました。売上は前年同期比で、財務報告ベースで9.9%、為替変動の影響を除く実質ベースで8.1%上昇しました。GAAPベースでは、主に米国減税・雇用法(TCJA)の制定による法人総所得税の一括課税見積額1に関連して6億1,500万ドルの損失(前年同期は1億2,400万ドルの利益)、1株当たり損失0.45ドル(前年同期は1株当たり利益0.09ドル)を計上しました。1株当たり調整後利益は前年同期の0.30ドルから、0.34ドルに上昇しました。
2017年12月31日締め年間決算では、年間売上90億4,800万ドル、財務報告ベースでは7.9%、実質ベースでは7.8%の増収を達成しました。GAAPベースでは1株当たり利益0.08ドル(前年度は0.25ドル)、1株当たり調整後利益は前年度の1.11ドルから1.26ドルに上昇しました。
ボストン・サイエンティフィック社長兼CEOのマイク・マホーニーは次のように述べています。「当社のチームは、多様な製品群とグローバル的な実行に支えられ、第4四半期および年間を通じて優秀な成績を収めました。この勢いで2018年も引き続き、患者さんにとって重要な変化を生み出せることを期待しています。」
第4四半期業績と主な取り組み
• 第4四半期の売上高は24億800万ドルを達成。当社発表の予想は23億4,500万ドル~23億7,500万ドル。財務報告ベースで前年同期比9.9%の増加、実質ベースで前年同期比8.1%の増加。
• 既存ビジネスの第4四半期成長率は前年同期比6.8%の増加(為替変動の影響ならびにエンドチョイス社(EndoChoice Holdings, Inc.)およびシメティス社(Symetis SA)の買収による売上を除く)。
• GAAPベースでは、法人総所得税の一括課税見積額8億6,100万ドルを計上し1株当たり$0.45ドルの損失。当社予想は1株当たり0.19~0.23ドル。法人総所得税の一括課税見積額8億6,100万ドルは、主に海外子会社の留保利益を本国送金とみなす課税に関するものであり、一部は、低い米国法人税率による繰延法人税の再査定に関する利益で埋め合わせられる。調整後の1株当たり利益は、0.34ドルを達成。当社予想は1株当たり0.32~0.35ドル。
• 第4四半期は全事業部で前年同期比売上増を達成。内訳は以下のとおり。
◦メドサージ:財務報告ベース14.2%増、実質ベース12.8%増、既存ビジネス11.2%増
◦カーディオバスキュラー:財務報告ベース8.7%増、実質ベース6.8%増、既存ビジネス4.9%増
◦リズムマネジメント:財務報告ベース5.4%増、実質ベースおよび既存ビジネス3.2%増
• 地域別でも全地域で前年同期比売上増を達成。内訳は以下のとおり。
◦米国:財務報告ベースおよび実質ベース8.5%増、既存ビジネス7.5%増
◦ 欧州:財務報告ベース17.1%増、実質ベース8.0%増、既存ビジネス4.4%増
◦AMEA(アジア太平洋、中東およびアフリカ):財務報告ベースおよび実質ベース7.7%増、既存ビジネス7.6 %増
◦新興国市場2:財務報告ベース15.4%増、実質ベース13.1%増、既存ビジネス12.9%増
• 経カテーテル心血管治療学会(TCT)において、PREVAIL試験の5年データを発表。WATCHMAN™左心耳閉鎖(LAAC)デバイスが、ワルファリンと比較できるほど非弁膜症性心房細動患者の脳卒中を予防し、重大な出血事象および死亡率がさらに低下していることを証明。
• 米国心臓協会(AHA)、米国心臓学会(ACC)および米国不整脈学会(HRS)がガイドラインを更新し、心室性不整脈患者の治療および突然心臓死の予防のために皮下植込み型除細動器(S-ICD)の使用を正式に推奨3。
• ACURATE™ neo大動脈弁プラットフォーム4で臨床における重要な節目に到達。2018年後半のCEマーク申請の裏付けを目的としたACURATE neo2™5のCEマーク試験の患者登録を完了。また、MORENA試験について米国心臓病学会(JACC)Cardiovascular Interventionsジャーナルに発表し、ACURATE neo大動脈弁システムの安全性および性能に関して、市場トップの経カテーテル弁システムに匹敵する結果を証明。さらに、MORENA試験では、永久的ペースメーカー植込み率が非常に低いなど、ACURATE neoデバイスの重要な強みを強調。
• パーキンソン病の症状を治療するためのVercise™脳深部刺激(DBS)システムの米国食品医薬品局(FDA)承認取得。この充電式のシステムの特長を組み合わせて、症状の変動、進行性の病気等、DBS療法共通の課題に対応するために適した刺激調節が可能になる。
• 2018年度北米ニューロモジュレーション学会(NANS)でWHISPER無作為化比較試験の結果を発表。知覚閾値以下の刺激とパレステジア(錯感覚)をベースとした刺激の両方の脊髄刺激(SCS)療法を使用する選択肢を与えられた患者が、SCS治療の選択肢を1つしか与えられなかった患者と比較して、良好な転帰に達したことを証明。
• Spectra WaveWriter™脊髄刺激システムのFDA承認取得。FDAの承認が初めてとなる唯一のシステムであり、パレステジア(錯感覚)をベースとした刺激療法と知覚閾値以下の刺激療法を同時に提供。
• 対価総額9千万ドルの投資を完了し、重症僧帽弁閉鎖不全症治療のためのIRIS経カテーテル弁形成リングシステムを開発する非公開企業であるミリピード社(Millipede, Inc.)と買収オプション契約を締結。
第4四半期の純売上高:
*インターベンショナル カーディオロジーは既存ビジネスベースで4.1%増加。エンドスコピーは既存ビジネスベースで9.6%増加。
四捨五入のために合計金額が合わない場合があります。成長率は四捨五入していない実数値であり、再計算する際に誤差が生じる場合があります。
売上成長率は、外国為替の変動による影響および/または多額の売上を伴う最近の買収の影響を除いたものであり、米国のGAAP(一般会計原則)に従って作成されていません。
年間純売上高:
*インターベンショナル カーディオロジーは既存ビジネスベースで4.4%増加。エンドスコピーは既存ビジネスベースで7.8%増加。
四捨五入のために合計金額が合わない場合があります。成長率は四捨五入していない実数値であり、再計算する際に誤差が生じる場合があります。
売上成長率は、外国為替の変動による影響および/または多額の売上を伴う最近の買収の影響を除いたものであり、米国のGAAP(一般会計原則)に従って作成されていません。
2018年通年および第1四半期の予想
現在予想される2018年通年の売上は96億5,000万~98億ドルの範囲で、財務報告ベースでは前年比およそ7~8%増、既存ビジネスベースでは5~6%増(為替変動の影響を除く。また、シメティスによるおよそ30ベーシスポイントの貢献を含む)になる見込みです。現在予想されるGAAPベースの利益は、1株当たり0.93~0.98ドルの範囲であり、償却費、買収関連、組織再編、および組織再編関連の純費用(負債)を除いた調整後利益は、1株当たり1.35ドル~1.39ドルの範囲になる見込みです。
現在予想される2018年第1四半期の売上は23億2,000万~23億5,000万ドルの範囲で、財務報告ベースでは前年同期比およそ7~9%増、既存ビジネスベースでは前年同期比およそ4~5%増(為替変動の影響を除く。また、シメティスによるおよそ80ベーシスポイントの貢献を含む)になる見込みです。GAAPベースの利益は、1株当たり0.19~0.22ドルの範囲になる見込みです。償却費、買収関連、組織再編および組織再編関連の純費用(負債)を除いた調整後利益は1株当たり0.30~0.32ドルの範囲になる見込みです。
(このプレスリリースは、2018年2月1日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)
ボストン・サイエンティフィックについて
将来予測に関する記述についての注意事項
本プレスリリースには、証券法(1933 年制定)第 27A 条および証券取引法(1934 年制定)第 21E 条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」「目指す」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や成績の保証を意図するものではありません。将来予測の記述には、将来の純売上高、GAAPベース、実質ベースおよび既存ビジネスの売上成長率、2018年第1四半期および通年のGAAP ベースおよび調整後の利益、財務成績、当社の事業計画、売上・利益の成長に対する当社の位置付けに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みや予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらのリスクや不確実要素は、当社の事業戦略の実施能力に実際に影響している場合や、将来的に影響を及ぼす可能性があり、その結果、本プレスリリースに記述した予想と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。本プレスリリースをご覧になる際には、将来予測に関する記述を過信されませんようご注意ください。
このような相違をもたらす可能性のあるリスクや不確実要素の例として、将来の経済、政治、競争、医療費償還および法規制の条件、新製品導入、市場における新製品受容、製品市場、市場の価格動向、予想される手術件数、企業・事業の買収や統合、臨床試験結果、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、組織再編プログラムの実施とその効果、当社経営戦略(コスト削減計画・成長計画を含む)の実施とその効果、当社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。さらに、米国減税・雇用法(TCJA)の最終的な影響は、特に、米国財務省が発表する可能性のある新たな指針、当社の解釈や前提の変更、また、当社が取る行動により、当社の見積額と異なる場合があります。新たなリスクや不確実要素は随時発生の可能性があり、予測が困難です。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、その多くは当社の制御の及ばないものです。当社の将来的な経営に影響する可能性のあるこれらの要因およびその他の重大なリスクや不確実要素の一覧およびその詳細説明につきましては、米国証券取引委員会に提出した最新の10-K年次報告書パート I 1A 項目「危険因子」をご参照ください。なお、この内容は、提出済みもしくは今後提出する10-Q四半期報告書パート II 1A 項目「危険因子」で更新される場合があります。本プレスリリース発行後に当社の予測に変化が生じた場合、または予測の根拠となった事象、条件、状況に変化が生じた場合、または将来予測と実際の結果に相違をもたらす原因となる変化が生じた場合においても、当社は将来予測に関する記述内容を公式に更新または改訂する予定はなく、その義務を一切否認します。本注意事項は本プレスリリースに記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。
注:本プレスリリースにおける百万単位の報告金額は、千円単位の金額に基づきコンピューターで計算されています。結果として、百万単位の報告数字の合計が、四捨五入のために百万単位の報告総額と同じにならない場合があります。表の行および列の数字の合計は、四捨五入された数字を使用しているために総額と合わない場合があります。表示されたパーセンテージは、ドル単位の実際の数字から計算されています。前年残高は四捨五入した数字です。
非GAAPによる財務情報の使用
当社の非GAAP財務指標とこれに対応するGAAPベース指標との照合および当社のこれらの非GAAP財務指標の使用に関する説明は、本ニュースリリースに添付の別紙に記載されています。
連絡先:
ケイト・ハラニス
508-683-6585(オフィス)
メディア・リレーションズ
スーザン・リサ, CFA
508-683-5565(オフィス)
投資家向け情報担当
1. 2018年1月29日現在の準備段階。GAAPベースの純利益および1株当たり純利益の計算には、2017年12月に成立したTCJAの影響見込みを含みます。TCJAの最終的な影響は、特に、米国財務省が発表する可能性のある新たな指針、当社の解釈や前提の変更、また、当社が取る行動により、上記の見積額と異なる場合があります。
2. 「新興国市場」の定義について:各国の経済状況、医療部門の状況、および当社の国際経営力を考慮の上、高い成長性を持つと当社が判断した国々を「新興国市場」と定義しています。現時点では20カ国がこの定義に該当します。
3. Al-Khatib SM, Stevenson WG, Ackerman MJ, Bryant WJ, Callans DJ, Curtis AB, Deal BJ, Dickfeld T, Field ME, Fonarow GC, Gillis AM, Hlatky MA, Granger CB, Hammill SC, Joglar JA, Kay GN, Matlock DD, Myerburg RJ, Page RL, 2017 AHA/ACC/HRS Guideline for Management of Patients With Ventricular Arrhythmias and the Prevention of Sudden Cardiac Death(心室性不整脈患者の管理および突然心臓死の予防に関するガイドライン), Heart Rhythm (2017), doi: 10.1016/j.hrthm.2017.10.036.
4. CEマーク取得済製品です。ACURATE neo弁システムは、米国では使用または販売されていません。
5. 現在開発中です。販売されていません。