2018-2-14
ボストン・サイエンティフィック、ミリピード社と買収オプション権を含む投資契約締結を発表
ミリピード社、重度の僧帽弁閉鎖不全症に有効なIRIS経カテーテル・弁形成リングシステムを開発中
ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2018年1月24日)、ミリピード社(Millipede, Inc.)と投資契約および買収オプション契約を締結したことを発表しました。ミリピード社は、重度の僧帽弁閉鎖不全症(MR)の治療に用いるIRIS経カテーテル・弁形成リングシステムを開発する株式非公開会社です。本契約の条件に基づき、ボストン・サイエンティフィックはミリピード社の発行済み株式の一部と同社の新株を購入することになり、買収総額は9,000万ドルとなります。ボストン・サイエンティフィックは、特定の評価指標を満たすFIM臨床試験の完了前であればいつでも同社の残りの株式を購入するオプション権を取得しています。当該臨床試験の完了時、ミリピード社にはボストン・サイエンティックに同社の残りの株式の購入を求めるオプション権が付与されています。両社のオプション権の期間は2019年末までです。買収手続き完了時にはボストン・サイエンティフィックは追加の3億2,500万ドルを支払い、商業上のマイルストーン達成時にさらに1億2,500万ドルを支払うことになっています。
MRは心臓の僧帽弁が十分に閉じず、左心室から左心房へ血液が逆流してしまう病気で、時間の経過とともに心不全や心拍リズムの乱れを引き起こし、それらを悪化させることになります。重度のMRを抱える多くの患者さんは心機能が低下しているため、開胸による弁形成/置換術が困難とされています。現在十分な治療を受けられていない重度MR患者さんにとって、開胸手術なしに広がった僧帽弁輪を縮小し、血液の逆流を軽減させる完全経皮的な経カテーテル法には大きな利点があると考えられます。
ボストン・サイエンティフィックの執行副社長兼グローバル最高医務責任者を務めるイアン・メレディス教授(AM)は、次のように述べています。「重度MRに対する早期段階での最小侵襲治療は、本疾患の自然経過、心不全の進行を変える最善の介入となるはずです。経カテーテル・弁形成リングによる僧帽弁輪の修復は、適切な適応患者さんの僧帽弁機能を改善する有効な低侵襲アプローチになると考えています」。
ミリピード社のIRIS弁形成リングは、まず経中隔カテーテル法で心臓にアクセスさせ、その後標準的外科アプローチと同様、拡大した僧帽弁輪サイズを修復、縮小させます。IRISは、独立型として、あるいは他のテクノロジーと併用して使用可能な、重度MR患者さんを対象にした完全リング形状のデバイスです。患者さんの解剖学的構造や病態に合わせた高度なカスタマイズが可能であり、再配置、回収もできるためより質の高い成果が期待できます。
「これまで十分な治療を受けられなかった重度MR患者さんにとって、経カテーテル法による僧帽弁修復術のゴールドスタンダードを提供できる技術だと自負しています。ボストン・サイエンティフィックがIRIS経カテーテルリングのユニークな性能を認めてくれたことを本当に嬉しく思っています」とミリピード社取締役会長兼サンテベンチャーズ社常務取締役のジョー・カニングハムMDは述べています。
ミリピード社はカリフォルニア州・サンタローザに本社を構える企業です。サンテベンチャーズ(同社の過半数投資企業)とスティーブ・ボーリング医学博士によって2012年に創設され、2014年以降はCEO兼共同設立者のランディ・ラシンスキー氏がトップを務めています。
(このプレスリリースは、2018年1月24日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)
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