2017-10-04
ボストン・サイエンティフィック、 「LithoVueTM」が「2017年度グッドデザイン賞」を受賞
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:内木祐介)の軟性尿管腎盂鏡「LithoVueTM」および画像診断装置iLabに導入されているソフト「PolarisTM」※1の2製品がこのほど、2017年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。2015年度に続き2年ぶりの受賞となります。
「LithoVueTM」単回使用デジタルフレキシブルウレテロレノスコープは、腎臓、尿管、膀胱の結石などを診断、治療するためのビデオ軟性尿管腎盂鏡です。日本初の単回使用(シングルユース)の軟性尿管腎盂鏡であり、常にフレッシュな内視鏡性能を提供するとともに、従来の再使用(リユース)製品を取り巻く、洗浄・滅菌プロセス、予測不能な故障やメンテナンスなどに伴う手間やストレスを軽減し、泌尿器内視鏡治療の精度、安全性、効率性の向上に寄与します。
ウロロジー&ペルビックヘルス事業部長の諸冨優子は今回の受賞に際し、次のように述べています。
「今回の受賞は、本製品が単回使用化と軽量化により、医療従事者の負担軽減や、より高い感染症コントロールを実現した点が評価されたものであり、本製品の導入によって、医療従事者、患者様にとって、より安心・安全な治療環境の提供に貢献できると考えています」
<受賞製品のデザインのポイント>
軟性内視鏡は、泌尿器科疾患などの検査・診断・治療において国内外で広く使用されていますが、従来の軟性内視鏡は、洗浄・滅菌作業や、繊細な構造ゆえの頻繁な故障とその修理などが医療従事者の負担、ストレスとなっていました。本製品は、医療従事者、患者様にとってスムーズかつストレスフリーな治療環境を提供することを目的として開発された国内初の単回使用軟性尿管腎盂内視鏡であり、常に新品性能で感染リスクを回避するとともに、従来の問題点への解決策を提案しています。また、軽量な素材を用い、デザインを工夫することで、長時間の手術でも術者に過度の疲労を感じさせない軽量性を実現しています。
(審査委員評価コメント)
単回使用の軟性尿管腎盂鏡を高品質に製品化している。グリップ感も良く、レバーも操作しやすい感触を得た。本体の白と青の配色も清潔な印象を与える。単回使用の軟性鏡を実現するために、素材やデザインを吟味した結果、大幅な軽量化も実現させており、医療現場の安全性、迅速性の向上に寄与していると評価した。
<尿路結石症の治療>
尿路結石症は尿路に結石ができる病気で、結石のできる位置によって、腎結石、尿管結石などと呼ばれます。なかでも尿管結石は、人生で味わう三大激痛と言われるほどの非常に激しい痛みを伴うことで知られています。結石の大きさや場所などにより、薬物治療や外科的治療が選択されます。外科的治療として、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的結石破砕術(TUL)、経皮的結石破砕術(PNL)などの内視鏡治療が行われますが、近年、軟性尿管鏡の登場などを背景に、TULが増加しています。2015年に行われた全国疫学調査(日本尿路結石症学会)では、侵襲的治療のうちESWLが60%、TULまたはPNLが40%と、ESWLが約9割を占めた1995年の前回調査に比べ、泌尿器内視鏡治療手術の割合が著増していることが示されています。
<LithoVueTMシステムの特徴>
本製品は経尿道的結石破砕術(TUL)などに使われる軟性内視鏡であり、軽量化された単回使用(シングルユース)製品であるほか、下記のような特徴を備えています。
- デジタル画像:先端部のデジタルCMOSカメラによる2mm~50mmの撮影距離および深い被写界深度を提供します。
- シームレスなナビゲーション:2方向に最大270°までディフレクション可能なスコープが、対象となる治療領域への正確なアクセスを提供します。
- オールインワンソリューション:画像処理ソフトウェアを搭載したLithoVue™ワークステーションモニタは、コンパクトなキャスタ付きモバイルカートに取り付けられています。手術の際はLithoVue™システム単独での使用も可能であり、またオペ室にある既存モニタとDVIケーブルで接続して使用することも可能です。
※1:「PolarisTM」 販売名:i-Lab カートシステム
認証番号:219ABBZX00238000
販売名:i-Lab インストールシステム
認証番号:219ABBZX00239000
<グッドデザイン賞とは>
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで60年にわたり、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は44,000件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。
ボストン・サイエンティフィック社
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
今年創立30周年、これからも患者さんの人生を実り多いものにすることに全力で取り組み、日本の医療に意義のあるイノベーションを起こしていきます。
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