2016-12-02
ボストン・サイエンティフィック、2016年第3四半期決算発表
ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ)、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2016年10月26日)、2016年9月30日締め第3四半期の売上高が21億500万ドルになったことを発表しました。会社発表の予想レンジは、20億3,500万~20億8,500万ドルでした。売上は、前年同期比で、財務報告ベースで11%、為替変動の影響を除く実質ベースで10%上昇しました。当四半期の損益はGAAPベースで2億2,800万ドルの利益、1株当たり損益は0.17ドルの利益(前年同期比は0.15ドルの損失)を計上しました。1株当たり修正後利益は、前年同期の0.24ドルから0.27ドルに上昇しました。
ボストン・サイエンティフィック社長兼CEOのマイク・マホーニーは次のように述べています。
「第3四半期および本年度累計の非常に堅調な収益成長率を見れば、差別化された当社の製品とサービスが、顧客とその患者さんに重要な影響を与え続けていることが分かります。当社のグローバル・チームは、様々な事業や地域ですばらしい業績を収めています。」
第3四半期業績と主な取り組み
- 第3四半期の売上高は21億500万ドルに達し、財務報告ベースで前年同期比11%増、実質ベースで前年同期比10%の増加。
- 既存ビジネスの第3四半期成長率は前年同期比9%の増加(為替変動の影響及び7月のAMS:アメリカン・メディカル・システムズ社、(AMS)のメンズヘルス事業とプロステイトヘルス(前立腺治療関連)事業の買収による売上を除く)
- GAAPベースの1株当たり損益は、当社予想の利益0.13~0.15ドルに対し、0.17ドルの利益。修正後の1株当たり損益は、当社予想の利益0.25~0.27ドルに対し、0.27ドルの利益。
- 第3四半期は全事業部門で前年同期比売上増を達成。部門別内訳は以下のとおり。
- メドサージ部門:15%増(実質成長率14%、既存ビジネス成長率10%)
- カーディオバスキュラー部門:13%増(実質成長率12%、既存ビジネス成長率12%)
- リズムマネジメント部門:4%増(実質成長率3%、既存ビジネス成長率3%)
- メドサージ部門:15%増(実質成長率14%、既存ビジネス成長率10%)
- 地域別でも好調な前年同期比売上増を達成。内訳は以下のとおり。
- 米国:9%増(実質成長率9%、既存ビジネス成長率7%)
- 欧州:10%増(実質成長率9%、既存ビジネス成長率8%)
- AMEA(アジア太平洋、中東およびアフリカ):21%増(実質成長率13%、既存ビジネス成長率13%)
- 新興国市場*:10%増(実質成長率19%、既存ビジネス成長率19%)
- 米国:9%増(実質成長率9%、既存ビジネス成長率7%)
- 幅広い消化器領域製品を有するエンドチョイス・ホールディングス(NY証券取引所略号:GI)を約2億1千万ドルで買収するための現金公開買付の正式契約を締結し、買付を開始。
- 消化器領域にて、Resolution 360™止血クリップを販売開始。この製品は、上部/下部消化管(GI)内視鏡処置において消化性潰瘍、結腸内視鏡検査の際に摘除されたポリープおよび結腸憩室症等の疾患に伴って生じる出血の予防や止血のために使用されます。止血クリップを留める際の操作性を高めるよう設計されています。
- EMBLEM™ MRI皮下植え込み型除細動器(S-ICD)システムが米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得。また、これまで既に植え込み済みのEMBLEM S-ICDシステムについても、条件付MRI 対応の適応となることが承認されました。米国最大の民間保険会社であるユナイテッド・ヘルスケアも、現在では、植込み型除細動器(ICD)を使用した治療を受ける患者さんの一部に対してEMBLEM S-ICDシステムを給付対象としており、その結果、米国在住被保険者の約94%が、公的医療保険であるメディケア、メディケイド、または民間医療保険にてS-ICD治療の保険適用対象となりました。
- 当社の次世代経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)テクノロジーであるLOTUS Edge™弁システム**がCEマークの認証を取得。
- CIRSE : Cardiovascular and Interventional Radiology Society of Europe年次総会において、Eluvia™薬剤溶出型末梢血管ステントシステム***のMAJESTIC臨床試験で、2年次FTLR(病変全体の再血行再建術回避率)が92.5%であったことが発表されました。CIRSE総会では、さらに、Ranger™薬剤コーティングバルーンカテーテル**の全症例登録データで6カ月FTLRが91.9%に達したことが発表され、効率的に薬剤を放出する薬剤コーティングバルーン(DCB)の長病変におけるメリットが確認されました。
- 米国および欧州において2千万人以上の成人が罹患する慢性静脈不全の治療用ステントメーカーであるVENITI 社に2,500万ドルの戦略的投資を実行。
** LOTUS Edge™弁システムおよびRanger™薬剤溶出型バルーンカテーテルは、米国では使用および販売はできません。
*** 米国では、Eluvia™薬剤溶出型末梢血管ステントシステムは、治験用医療機器であり、連邦法により治験目的の使用のみに制限されています。
成長率は四捨五入していない実数値であり、再計算する際に誤差が生じる場合があります。
売上成長率は、外国為替の変動による影響および/または多額の売上を伴う最近の買収の影響を除いたものであり、米国のGAAP(一般会計原則)に従って作成されていません。ボストン・サイエンティフィックがこうした非GAAPの数値を使用する理由につきましては、本プレスリリースに添付の別紙をご覧ください。
GAAPベース連結決算では、2016年第3四半期は、2億2,800万ドル(1株当たり0.17ドル)の純利益を計上しました。この結果は、1株当たり0.10ドル、計1億4,000万ドル(税引き後)の、無形資産減損費用、買収関連の正味支払費用、組織再編および組織再編関連の純費用、および訴訟関連の純費用ならびに償却費を含んでいます。これらの純費用を除く、2016年第3四半期の修正後純利益は、3億6,800万ドル(1株当たり0.27ドル)を計上しました。
前年同期(2015年第3四半期)のGAAPベース連結決算による純損失は1億9,800万ドル(1株当たり損失0.15ドル)でした。この結果は、1株当たり0.39ドル、計5億2,400万ドル(税引き後)の、無形資産減損費用、買収関連の純費用、組織再編および組織再編関連の純費用、訴訟関連の純費用、年金制度終了費用ならびに償却費を含んでいます。これらの純費用を除く前年同期の修正後純利益は3億2,600万ドル(1株当たり0.24ドル)を計上しました。
2016年通年および第4四半期の予想
現在予想される2016年通年の売上は83億3,500万~83億8,500万ドルの範囲(前回発表の予想は82億7,000万~83億7,000万ドル)で、財務報告ベースで前年比およそ11~12%増、実質ベースでおよそ12%増、既存ビジネスでは前年比およそ9%増に相当します。現在予想されるGAAPベースの利益は、1株当たり0.32~0.34ドルの範囲(前回発表の予想は1株当たり0.30~0.35ドル)であり、無形資産減損費用、買収関連の純費用、訴訟、および組織再編および組織再編関連の純費用、ならびに償却費を除いた修正後利益は、1株当たり1.09~1.11ドルになる見込みです(前回発表の予想は1株当たり1.07~1.11ドル)。
現在予想される2016年第4四半期の売上は21億4,000万~21億9,000万ドルの範囲で、財務報告ベースで前年同期比およそ8~11%増、実質ベースでおよそ7~9%増になる見込みです。GAAPベースの利益は、1株当たり0.15~0.17ドルの範囲になる見込みです。買収関連の純費用、組織再編および組織再編関連の純費用ならびに償却費を除いた修正後利益は1株当たり0.27~0.29ドルの範囲になる見込みです。
ボストン・サイエンティフィックについて
将来予測に関する記述についての注意事項
このプレスリリースには、証券法(1933 年制定)第 27A 条および証券取引法(1934 年制定)第 21E 条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、純売上高、GAAP および営業収入率、2015年第1四半期および通年のGAAP ベースおよび修正後の利益、財務成績、事業計画、当社の収益成長率の位置づけなどに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらのリスクや不確実な要素は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠しないよう注意してください。
このような相異をもたらすリスクや不確実な要素には、将来の経済、政治、競争入札、償還、法および規制の諸条件、新製品の導入、市場における新製品の受容、製品市場、市場価格、手続き量、臨床試験の結果、人口統計学的動向、知的所有権および関連その他の訴訟、金融市況、組織再編プログラムの実施とその効果、コスト削減の取り組みおよび成長イニシアチブを含めたビジネス戦略の実施と影響、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。新たなリスクや不確実な要素が時として生ずる可能性があり、予想は困難です。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。ボストン・サイエンティフィック社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の 10-K 年次報告書パート I 1A 項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みもしくは提出予定の 10-Q 四半期報告書パート II 1A 項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本プレスリリースに記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。
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