2016-08-26
ボストン・サイエンティフィック、2016年第2四半期決算発表
ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ)、NY 証券取引所略号: BSX)は本日(2016年7月28日)、2016年6月30日締め第2四半期の売上高が21億2,600万ドルになったことを発表しました。会社発表の予想レンジは、20億1,000万~20億6,000万ドルでした。売上は前年同期比で、財務報告ベースで15%、為替変動の影響を除く実質ベースで16%上昇しました。当四半期の損益はGAAPベースで2億7百万ドルの損失、1株当たり損益は0.15ドルの損失(前年同期比は0.08ドルの利益)を計上しました。1株当たり修正後利益は前年同期比の0.22ドルから0.27ドルに上昇しました。
ボストン・サイエンティフィック社長兼CEOのマイク・マホーニーは次のように述べています。
「当社の優れた業績は、私たちのカテゴリー・リーダーシップ戦略が成功を収めている証です。当社の充実した製品群、イノベーションへの取り組み、高い業績を追求する文化が顧客や患者さんのニーズに合致し、成長の持続と促進に寄与しています。」
第2四半期業績と主な取り組み
- 第2四半期の売上高は21億2,600万ドルに達し、財務報告ベースで前年同期比15%増、実質ベースで前年同期比16%の増加。
- 既存ビジネスの第2四半期成長率は前年同期比10%の増加(為替変動の影響及びアメリカン・メディカル・システムズ社(AMS)のメンズヘルス事業とプロステイトヘルス(前立腺治療関連)事業買収による売上を除く)
- GAAPベースの1株当たり損益は、当社予想の利益0.12~0.15ドルに対し、0.15ドルの損失。主に訴訟関連費用が損失の要因。修正後の1株当たり損益は、当社予想の利益0.25~0.27ドルに対し、0.27ドルの利益。
- 第2四半期は全事業部門で前年同期比売上増を達成。部門別内訳は以下のとおり。
- メドサージ部門:29%増(実質成長率29%、既存ビジネス成長率13%)
- カーディオバスキュラー部門:13%増(実質成長率13%、既存ビジネス成長率13%)
- リズムマネジメント部門:4%増(実質成長率5%、既存ビジネス成長率5%)
- 地域別でも好調な前年同期比売上増を達成。内訳は以下のとおり。
- 米国:15%増(実質成長率15%、既存ビジネス成長率8%)
- 欧州:16%増(実質成長率14%、既存ビジネス成長率9%)
- AMEA(アジア太平洋、中東およびアフリカ):18%増(実質成長率18%、既存ビジネス成長率16%)
- 新興国市場(*):8%増(実質成長率21%、既存ビジネス成長率20%)
- 脊髄電気刺激療法システム「Precision Montage™ MRI SCSシステム」が米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得。これにより、慢性疼痛患者さんの条件付き磁気共鳴画像(MRI)の撮像および患者さんごとにカスタマイズした治療が可能になる。
- 米国不整脈学会において、EFFORTLESS試験の臨床データとして、皮下植込み型除細動器(S-ICD)システムの長期的な安全性と有効性を立証する良好なデータを発表した。また、同学会ではEMPOWER™ モジュラーペーシングシステム(**)の非臨床データも発表。本システムはEMBLEM™ S-ICDシステムとの通信により、生命を脅かす不整脈をモジュール式治療法で治療することが可能になる。
- パリで開催されたEuroPCR(欧州心臓インターベンション学会)においてWATCHMAN™ 左心耳閉鎖術(LAAC)用デバイスを用いたEWOLUTION試験1,000名の3か月データを発表。左心耳完全閉鎖術で98.5%という高い手術成功率を得たことを示した。同学会ではRESPOND試験の被験者1,000名のデータも発表。同試験はボストン・サイエンティフックのLotus™ Valve(***)インプラント後30日目の経過を評価するもので、卓越した機器性能と優れた安全性プロファイルが立証され、弁周囲逆流(PVL)の発生率が極めて低いことも証明された。
- FDA承認取得済のMRI対応植込み型機器であるImageReady™ 条件付MRIペーシングシステムの製品群を拡張。INGEVITY™ MRIペーシングリードや、CEマークを取得したEMBLEM MRI S-ICDシステム等がこれに含まれる。
- I型心房細動治療用のナビゲーション可能なアブレーションカテーテル、IntellaNav™ XPとIntellaNav MiFi™ XPがFDA承認を取得。
- 慢性背部・頸部疼痛治療用ラジオ波焼灼機器メーカーのCosman Medical社を当社が買収することを発表。これにより当社のニューロモジュレーション製品群が拡充され、非オピオイド鎮痛治療の選択肢が広がる。
- 過去に開示した移転価格をめぐる紛争について、これを解決する和解合意書を米国内国歳入庁と締結。これにより、当社の貸借対照表とキャッシュフローに関する予想発表の確実性が向上することが期待される。
- 前立腺肥大症(BPH)において、英国国立医療技術評価機構(NICE)から、GreenLight XPS™ レーザーシステムを用いた治療について、肯定的な評価を受けた。
** EMPOWER™ モジュラーペーシングシステムは現在開発中の製品であり、現時点では地域を問わず使用および販売はできません。
*** Lotus Valveシステムは米国では治験用医療機器であり、販売はされていません。欧州連合(EU)域内でCEマークを取得しています。
*泌尿器・骨盤関連事業の既存ビジネス売上高は18%増加。
成長率は四捨五入していない実数値であり、再計算する際に誤差が生じる場合があります。
売上成長率は、外国為替の変動による影響および/または多額の売上を伴う最近の買収の影響を除いたものであり、米国のGAAP(一般会計原則)に従って作成されていません。ボストン・サイエンティフィックがこうした非GAAPの数値を使用する理由につきましては、本プレスリリースに添付の別紙をご覧ください。
GAAPベース連結決算では、2016年第2四半期は2億700万ドル(1株当たり0.15ドル)の純損失を計上しました。この結果は、1株当たり0.42ドル、計5億8,000万ドル(税引き後)の買収、売却、訴訟、組織再編関連の純費用および減価償却費用を含んでいます。これらの純費用を除く調整後純損益では、当四半期は3億7,300万ドル(1株当たり0.27ドル)の純利益を計上しました。
前年同期(2015年第2四半期)のGAAPベース連結決算による純利益は1億200万ドル(1株当たり0.08ドル)でした。この結果は、1株当たり0.14ドル、計1億9,200万ドル(税引き後)の無形資産減損特別損失、買収・売却関連純費用、組織再編関連の純費用、訴訟関連の正味支払費用、債務消滅費用および減価償却費用を含んでいます。これらの純費用を除く前年同期の調整後純利益は2億9,400万ドル(1株当たり0.22ドル)でした。
2016年通年および第3四半期の予想
現在予想される2016年通年の売上は82億7,000万~83億7,000万ドルの範囲(前回発表の予想は80億7,500万~82億2,500万ドル)で、財務報告ベース・実質ベースともに前年比およそ11~12%増、既存ビジネスで前年比およそ8~9%増に相当します。現在予想されるGAAPベースの利益は、1株当たり0.30~0.35ドルの範囲(前回発表の予想は1株当たり0.59~0.65ドル)であり、買収、売却、訴訟、組織再編関連の純費用、および減価償却費用を除いた調整後利益は、1株当たり1.07~1.11ドルになる見込みです(前回発表の予想は1株当たり1.06~1.10ドル)。
現在予想される2016年第3四半期の売上は20億3,500万~20億8,500万ドルの範囲で、財務報告ベース・実質ベースともに前年同期比およそ8~10%増、既存ビジネスでおよそ7~9%増になる見込みです。GAAPベースの利益は、1株当たり0.13~0.15ドルの範囲になる見込みです。買収、売却、組織再編関連の純費用および減価償却費用を除いた調整後利益は1株当たり0.25~0.27ドルの範囲になる見込みです。
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