2016-07-13
ボストン・サイエンティフィック
PCIの適応判断に用いる「コメットプレッシャーガイドワイヤ」を発売
~日米の共同技術開発によるFFR計測機器が診断領域を切り拓く~
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:内木 祐介)は、本日、PCI (Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠動脈形成術)の適応判断に用いるFFR (Fractional Flow Reserve:冠血流予備量比)の計測機器 「コメット(COMET™)プレッシャーガイドワイヤ」(注1)を発売しました。
コメットプレッシャーガイドワイヤは、2014年8月に開始した、朝日インテック株式会社との業務提携(共同開発・製造プログラム)によって登場する国内初の製品で、ボストン・サイエンティフィックは、本製品の発売によって、患者さん、医師の双方に安心感のある、より良い治療を提供していきます。
現在、日本では、冠動脈の狭窄や閉塞によって心臓の筋肉への血液供給が不足することで発症する狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の治療として年間約25万件(注2)のPCIが行われています。(2015年度症例:255,416件)
「FFR」とは、ガイドワイヤをベースとして冠動脈内の狭窄部位の前後の血流の圧較差から狭窄の有意性を把握する数値的な指標で、冠動脈内に狭窄病変がある場合、狭窄病変による血流阻害の程度を推測する検査手法です。
近年、FFRは、冠動脈疾患の病態把握やPCIの適応判断において重要性が増しています。
朝日インテックのテクノロジー
ボストン・サイエンティフィックのテクノロジー
従来のFFRワイヤでは、測定した値がずれてしまう、厳しい病変での使用がためらわれる、測定自体に時間が掛かってしまう、といった問題点が指摘されています。コメットプレッシャーワイヤは、従来の製品と比べて測定値のずれが少ないとされる光圧センサーを採用することで、正確な圧測定を可能にします。また、レーザーカットハイポチューブ技術を採用することにより、ワイヤのトルク性能向上が可能となり、ワイヤ操作性を大幅に向上することに成功しました。より厳しい病変の狭窄度の正確な測定や手技時間の短縮を可能にすることを期待しています。
東邦大学医学部医学科内科学講座(大橋)循環器内科 教授、日本心血管インターベンション治療学会 理事長の
中村 正人先生は、コメットプレッシャーガイドワイヤへの期待について次のように述べています。
「PCIの歴史は、長く再狭窄との戦いでした。しかし、デバイスの改良や手技の向上による治療成績の改善やPCIの適応拡大も相まってPCI症例数は右肩上がりで増加してきました。PCI治療の中心はDESの時代を迎え、治療の主眼は再狭窄ではなく、長期治療成績の改善に置かれています。こうした環境の変化の中で、PCIの適応判断では、解剖学的評価だけではなく、機能的狭窄度の評価が重要であることも明らかになっています。日常臨床の中で安心して機能的狭窄度の評価が可能となる、患者さんの血管への侵襲度が低く、オペレーターにとって操作上のストレスが少なく、なおかつ測定精度の高いFFRプレッシャーワイヤを長く待ち望んでいました。今回発売されるコメットプレッシャーガイドワイヤは臨床医のひとりとして大いに期待を寄せる製品です。」
(注1)
承認番号: 22800BZX00225000
販売名: コメットプレッシャーガイドワイヤ
償還価格: ¥162,000
一般社団法人 日本循環器学会
「循環器疾患診療実態調査報告書 (2015年度実施・公表)」
https://www.j-circ.or.jp/jittai_chosa/
ボストン・サイエンティフィック社
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
https://www.bostonscientific.jp
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コーポレートコミュニケーションズ&ブランディング部
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中川 尚之 (携帯)080-4182-3723
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