2015-09-30

ELUVIA™ 薬剤溶出型末梢動脈ステントが12ヶ月で96.1%の開存率を実証

MAJESTIC試験において低い標的血管再血行再建術(TLR)により確実な安全性を示す

米国マサチューセッツ州マールボロ(2015年9月28日)-ボストン・サイエンティフィック社(NYSE:BSX)はEluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントの安全性、有効性を評価しているMAJESTIC試験の12か月追跡結果が96%以上の一次開存率¹であったと発表しました。この12か月の一次開存率の結果は、同様の浅大腿動脈近位膝窩動脈の試験において最も高い一次開存率を記録しました。
Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントは末梢動脈疾患(PAD)を罹患した患者が浅大腿動脈近位膝窩動脈の狭窄もしくは閉塞病変への革新的な治療方法となります。

ポルトガル、リスボンで開催されたCardiovascular and Interventional Radiological Society of Europe (CIRSE)で発表されたMAJESTIC試験の12か月の結果では標的血管再血行再建術(TLR)は3.8%と低く、ステント破損や下肢切断は全くありませんでした。
Experience the interactive multimedia news release.

「低値な有害事象により、1年の一次開存率が96%を超えるというは桁外れの結果である」とMAJESTIC試験の主任研究者であるドイツ、フレンスブルクのディヤコ フレンスブルク バスキュラーセンター兼アカデミック病院インターベンショナル放射線治療および神経放射線部部長、ステファン・ミューラー・ヒュルスベック教授は述べています。更に「私見だが、パクリタキセルを持続的に徐放するこのテクノロジーは末梢動脈疾患(PAD)患者の治療における著しい進歩を示している」と述べています。

MAJESTIC試験は、ヨーローパ、オーストラリア、ニュージーランドで、平均病変長70.8mmの57名の患者が登録された多施設前向き試験です。この試験には、46%の完全閉塞病変、65%の重度石灰化病変を伴うコンプレックスな病変が高率で含まれています。

MAJESTIC試験のデータは全世界の規制当局への試験データとして下支えするもので、加えて、ボストン・サイエンティフィック社は米国食品医薬品局(FDA)からEluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントのglobal pivotal studyを開始させる治験用医療機器に対する適用免除(IDE)を既に取得しています。このIMPERIAL試験と名付けられたglobal pivotal studyは将来的にグローバルに展開するための当局への試験データとして試験設計されており、数か月後に患者登録が開始すると見込まれています。

「MAJESTIC試験は下肢感染や下肢切断のリスクを持つ末梢動脈疾患(PAD)を罹患した患者の人生を変える革新的な治療法をもたらすことができる我々のコミットメントを示している」とボストン・サイエンティフィック社ペリフェラルインターベンション事業部 社長、ジェフ・マービスは述べています。更に「Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントは、我々の築いてきた15年以上のテクノロジー、またdrug-elutingテクノロジーのリーダーシップを集結し設計されている」とも述べています。

Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントについて
Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントシステムは、生体安定性の高いポリマーと再狭窄を軽減させるパクリタキセルの組合せにより、浅大腿動脈のために初めて専用設計されたステントシステムです。パクリタキセルとポリマーの組合せは、ステント留置後に血管を閉塞させる内膜増殖を抑制し、再狭窄が起こる過程において持続的に薬剤の徐放をもたらす設計です。
Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントはInnova™ステントをプラットフォームに設計され、Innova™ステントはナイチノール製自己拡張型ステントであり、6F low-profileトリアキシャルデザイン(三層構造)は、正確なステント留置を目的に設計されています。
また、革新的なステントアークテクチャは、より予測可能な展開のためにステントの各端部はクローズドセルに設計され、ステントの拡張力、耐破損性ならびに柔軟性をより高めるためステント中央部に沿ってオープンセルのデザインが施されています。

Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントシステムはCEマークを取得しておらず、米国においては治験用医療機器に対する適用免除(IDE)として適応されており、販売はしておりません。

末梢動脈疾患について

末梢動脈疾患(PAD)は、動脈内(特に下肢動脈の場合が多い)のプラーク蓄積により生じる循環系障害です。病気の進行に伴って動脈内にプラークが蓄積し、その結果、動脈の血流が著しく低下し、痛みが生じ、障害が深刻化し、重症になると手足の切断が必要になる場合も多く見られます。全世界では2億人が末梢動脈疾患(PAD)を罹患している試算されています。

<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィックは、世界中の患者さんの健康状態を改善するために、革新的な治療法を提供し、患者さんの人生を実り多いものとすることに全力で取り組んでいます。過去35年以上にわたり世界の医療テクノロジーをリードし続けるグローバル企業として、「we advance science for life」の言葉を胸に、画期的な治療法を通じて様々な疾患に苦しむ患者さんや、医療体制の生産性向上にも貢献しています。詳細はホームページhttps://www.bostonscientific.comをご覧いただくか、TwitterFacebookをご利用ください。
(注1)
一次開存率はDuplex超音波検査において収縮期最高血流速度比(PSVR)2.5以下ならびに標的血管再血行再建術(TLR)やバイパス術の発現がないものと定義されており、カプラン・マイヤー推定値ではない。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933 年制定)第 27A 条および証券取引法(1934 年制定)第 21E 条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、純売上高、GAAP および営業収入率、2015年第1四半期および通年のGAAP ベースおよび修正後の利益、財務成績、事業計画、当社の収益成長率の位置づけなどに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらのリスクや不確実な要素は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠しないよう注意してください。

このような相異をもたらすリスクや不確実な要素には、将来の経済、政治、競争入札、償還、法および規制の諸条件、新製品の導入、市場における新製品の受容、製品市場、市場価格、手続き量、臨床試験の結果、人口統計学的動向、知的所有権および関連その他の訴訟、金融市況、組織再編プログラムの実施とその効果、コスト削減の取り組みおよび成長イニシアチブを含めたビジネス戦略の実施と影響、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。新たなリスクや不確実な要素が時として生ずる可能性があり、予想は困難です。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。ボストン・サイエンティフィック社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の 10-K 年次報告書パート I 1A 項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みもしくは提出予定の 10-Q 四半期報告書パート II 1A 項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本プレスリリースに記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

<ボストン・サイエンティフィック社連絡先>

メディア向け情報担当:
Trish Backes
651-582-5887(オフィス)
メディア・リレーションズ
ボストン・サイエンティフィック
Trish.backes@bsci.com

投資家向け情報担当:
Simonetta Balbi,
39 0106060281(オフィス)
European Media Relations
ボストン・サイエンティフィック
Balbis@bsci.com

このプレスリリースに関するお問い合わせ先

プレスルーム (コーポレートコミュニケーションズ&ブランディング)
TEL : 03-6853-6940, FAX : 03-6853-6950
E-mailでのお問合せはこちらへ (pressroom@bsci.com)
ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社