2015-04-28

ELUVIA™ 薬剤溶出型末梢動脈ステントを評価した新試験データが9か月において94.4%の開存性を実証

MAJESTIC試験が注目される性能評価を達成

(このプレスリリースは、2015年4月28日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。当該製品は、2015年4月28日時点で日本において未承認品です。)

米国マサチューセッツ州マールボロ(2015年4月28日)-ボストン・サイエンティフィック社(NYSE:BSX)は末梢動脈疾患(PAD)治療における重要な臨床的進歩において一つの主要な試験であるEluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステント留置後9か月後の血管開存性について94%以上となる主要評価を達成しました。この結果は4%未満の標的病変血行再建率(TLR)を伴っていました。

MAJESTIC試験の結果はロンドンで開催されている第37回チェリンクロス国際シンポジウムで発表されました。MAJESTIC試験はヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドで57人の患者が登録され、平均病変長70.8mmでした。

「私はこれまで浅大腿動脈のように解剖学的に厳しい血管におけるステント治療において、このような素晴らしい臨床データを見たことがありません」と、主任研究者兼チェアマンであるドイツ、フレンスブルクのディヤコ フレンスブルク バスキュラーセンター兼アカデミック病院インターベンショナル放射線治療および神経放射線部部長、ステファン・ミューラー・ヒュルスベック教授は述べています。また、「膝の屈曲による影響により再狭窄の危険性が高くなりますが、MAJESTIC試験においてこの再狭窄はほとんど見られませんでした」とも述べています。

MAJESTIC試験における9か月の結果は次の通りです。

  • Primary patency rate(一次開存率)¹: 94.4%
  • TLR(標的血管再血行再建率): 3.6%
  • 死亡率ならびに下肢切断率:0%

Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントシステムは、再狭窄を低減するために、持続的に薬剤放出するように設計されたポリマーとパクリタキセルの組み合わせを利用した浅大腿動脈(SFA)のために設計された初めての薬剤溶出型末梢動脈ステントです。Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントシステムは、Innova™ステントをプラットフォームに設計されており、パクリタキセルと生体安定性の高いポリマーと自己拡張型ナイチノールステントで構成され、血管追従性に優れたデリバリーシステムです。
革新的なステントアークテクチャは、より予測可能な展開のためにステントの各端部はクローズドセルに設計され、ステントの拡張力、耐破損性ならびに柔軟性をより高めるためステント中央部に沿ってオープンセルのデザインが施されています。デリバリーシャフトのトリアキシャルデザイン(三層構造)はサポート性能が向上し、正確なステント留置を目的に設計されています。

「Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントシステムは、末梢動脈領域のテクノロジーにおいて我々のリーダーシップをより強固なものにし、末梢動脈疾患治療のための革新的かつ効果的な治療法の開発への我々のコミットメントをさらに実証するものである」とボストン・サイエンティフィック社ペリフェラル インターベンション事業部 社長、ジェフ・マービスは述べています。
また、「我々のDCB(パクリタキセル被覆PTAバルーンカテーテル)であるRanger™と合わせて、医師が深刻な状態に対処し、患者の生活の中に大きな変化をもたらすために、私たちは重要かつ新しい治療法を提供しています」とも述べています。

Eluvia™薬剤溶出型末梢動脈ステントシステムはCEマークを取得しておらず、米国においても使用ならびに販売しておりません。Ranger™パクリタキセル被覆PTAバルーンカテーテルはCEマークを取得しておりますが、米国での使用または販売はしておりません。

末梢動脈疾患について

末梢動脈疾患(PAD)は、動脈内(特に下肢動脈の場合が多い)のプラーク蓄積により生じる循環系障害です。病気の進行に伴って動脈内にプラークが蓄積し、その結果、動脈の血流が著しく低下し、痛みが生じ、障害が深刻化し、重症になると手足の切断が必要になる場合も多く見られます。ある研究によると、総人口の12~14%の人々が末梢動脈疾患にかかると言われています。² 

<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィックは、世界中の患者さんの健康状態を改善するために、革新的な治療法を提供し、患者さんの人生を実り多いものとすることに全力で取り組んでいます。過去35年以上にわたり世界の医療テクノロジーをリードし続けるグローバル企業として、「we advance science for life」の言葉を胸に、画期的な治療法を通じて様々な疾患に苦しむ患者さんや、医療体制の生産性向上にも貢献しています。詳細はホームページhttps://www.bostonscientific.comをご覧いただくか、TwitterFacebookをご利用ください。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933 年制定)第27A 条および証券取引法(1934 年制定)第21E 条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、当社の製品市場、事業計画、新製品の上市と上市動向、薬事承認、臨床試験、製品性能とその影響および競争入札などに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらの要因は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に他の要因が加わって実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠することを避けるよう注意してください。
このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K 年次報告書パートI 1A 項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q 四半期報告書パートII1A 項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

非 GAAP による財務情報の使用

GAAPベースで提示される連結財務諸表を補完するため、当社では、調整後一株当たり利益を含めたいくつかの非GAAPベースの財務情報を開示しています。調整後一株当たり利益とは、営業権および無形資産減損損失のほか、買収、売却、訴訟および組織再編に関わる損失および債権や、特定の分離課税項目および償却費用を除外した調整値です。調整後一株当たり利益を含む非GAAPに基づく財務措置は、米国のGAAP(generally accepted accounting principles:一般に認められた会計原則)に準拠するものでありません。調整後一株当たり利益に最も直接的に対応するGAAP財務情報は、GAAPベースの一株当たり利益です。GAAPベースの一株当たり利益および調整後一株当たり利益に対して当社が推定した今回の買収の影響に発生する差異は、買収に関連して取得した無形資産の償却費用および主に撤退費用やその他の費用を含めた買収関連の総費用に関わるものです。当社では、調整後一株当たり利益を算出する目的でこれらの費用を除外しています。

<ボストン・サイエンティフィック社連絡先>

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リャン・ダヴェンポート
グローバル広報・渉外部門
ボストン・サイエンティフィック コーポレーション
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スージー・リサ、CFA
インベスター・リレーションズ(IR)部門
ボストン・サイエンティフィック コーポレーション
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