2014年米国不整脈学会で発表されたLATITUDE™遠隔患者管理システムに関する研究で、死亡率と入院率が有意に減少することを実証
ボストン・サイエンティフィック社、米国心臓病学会およびイェール大学間で行われたPREDICt-RM共同研究が、植込み型除細動器(ICD)および両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)を使用しLATITUDE™システムによるフォローアップを実施している患者さんの病態改善を強調
PREDICt-RMによると、ボストン・サイエンティフィック社のICDおよびCRT-Dによる治療を受けLATITUDEワイヤレス遠隔モニタリングシステムを通して遠隔モニタリングされている患者さんの死亡リスクが、遠隔モニタリングを行っていないICDおよびCRT-D患者さんと比較し、相対的に33%減少していることが実証されました。さらに、あらゆる原因による同患者さんの入院率が相対的に19%減少しました。コネチカット州ニューヘイブンに所在するイェール大学の転帰分析・評価センター(CORE)の内科学准教授であるJoseph Akar博士が発表したこの結果は、イェール大学CORE、米国心臓病学会(ACC)およびボストン・サイエンティフィック社の共同研究によるものです。
「PREDICt-RMの結果は、ICDやCRT-Dの治療を受け、LATITUDEワイヤレス遠隔患者モニタリングシステムを使用している患者さんの病態が改善したことを示しています」とJoseph Akar博士は述べました。また、「この技術は広く普及しているにもかかわらず、あまり活用されていないのです。この研究によって、臨床実践ガイドラインに情報を提供し、この技術が臨床において日々使用されるようになることを願っています」とも述べました。
PREDICt-RMは、ボストン・サイエンティフィック社の臨床科学におけるイノベーションとリーダーシップの概念に基づいています。今回の結果は、3つの大きな医療データベースを結びつけた独特の研究デザインによって実現が可能となり、患者ケアを前進させるための医療分析と「ビッグデータ」における可能性を浮き彫りにしました。PREDICt-RMはACCの全米心血管データ登録(NCDR)とメディケアのメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)データ、およびボストン・サイエンティフィック社のLATITUDEシステムを結び付けました。
「どのデータベースも、それだけではこの問題に対し効果的な答えを出すことはできなかったと思います。ACCとボストン・サイエンティフィック社の革新的な協力により、各データベースの強みを利用することで、患者転帰と遠隔監視との関係をより深く理解することができました。PREDICt-RMの経験は、この種の調査の模範となっていくと思います」と、イェール大学COREの内科学准教授であるJeptha Curtis博士は述べました。
「PREDICt-RMにより、LATITUDEシステムを用いた無線遠隔監視が患者さんや医療システム全体にとって大きな利益をもたらすことが明らかになりました」と、ボストン・サイエンティフィック社のカーディアック・リズム・マネジメント事業本部最高医療責任者であるケネス・スタイン医学博士は述べました。「LATITUDEでフォローアップを行った患者さんにおいて、生存率の向上や入院率の低下が大いに認められたことを示す強力なデータが得られ、非常に嬉しく思っています」とも述べました。
LATITUDE遠隔患者管理システムは、無線テレメトリによって、ホーム・コミュニケーターと患者さんに植込まれたボストン・サイエンティフィック社製のデバイスとをつなぎます。これにより、患者データを自動的に収集することができます。このシステムは、生理学的データの送信や、さらには植込み型デバイスから収集したデータを医療チームのLATITUDEウェブサイトに送信することができます。ボストン・サイエンティフィック社は、すべてのペースメーカ、ICDおよびCRT-D植込み型デバイスに無線テレメトリを提供しています。LATITUDEシステムは、体重や血圧といった総合的な生理学的監視を行う、米国で唯一の植込み型デバイス監視システムです。
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