2014-04-07
S-ICD™システムのアジア販売拡大を開始
MADIT-CRT試験の長期的追跡結果が米国心臓病学会で発表 およびNew England Journal of Medicineに掲載
ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2014年3月30日)、軽度の心不全患者さんを対象とした両室ペーシング療法(CRT)に関して同社が単独で主催するランドマーク試験である「MADIT-CRT」(両室ペーシング療法による多施設共同自動除細動器植込み試験:Multicenter Automatic Defibrillator Implantation Trial with Cardiac Resynchronization Therapy)におけるこれまでで最長の追跡データにおいて、これらの患者さんの生存に関する有意な長期有益性が実証されたと発表しました。
この長期的結果は、米国心臓病学会第63回年次学術集会において、イスラエルのTel HashomerのSheba医療センターLeviev心臓病センター循環器科部長のアイラン・ゴールデンバーグ(Ilan Goldenberg)医師により発表され、これにより、軽度の心不全および左脚ブロックが認められ、ボストン・サイエンティフィック社の両室ペーシング療法を受けた患者さんにおいて、標準的な除細動器を植込んだ患者さんと比べ、死亡の相対リスクが41%低下したことが実証されました。両室ペーシング療法を受けた患者さんの80%以上が、7年目の現時点で生存しています。今回の結果では、死亡率に関する有益性に加えて、両室ペーシング療法を受けなかった患者さんと比べ、最初の心不全イベントの発生リスクを62%低下させることが証明されました。
「心不全は、特に症状が進行した場合に死亡率が非常に高い進行性の疾患です」と、ゴールデンバーグ医師は語っています。また、「私たちがMADIT-CRTの患者さんの長期的な追跡結果から得た発見において、まだ患者さんが軽度な心不全症状を呈している臨床経過の早期に、両室ペーシング療法を行うことにより、私たちは、このハイリスクな患者群における長期的生存率を実質的に改善できることが初めて示されました」とも語っています。
ボストン・サイエンティフィック社は最長8年までの業界最長のバッテリー予測寿命を備えた両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)を開発することにより、患者さんの長期的生存に取り組んできました。長期的耐久性のあるボストン・サイエンティフィック社のCRT-Dは、心不全患者さんにおけるデバイスの再植込みの必要性を低減し、結果的に医療費を削減します。
「患者さんおよびその担当医師は、両室ペーシング療法を受ける心不全患者さんにおける死亡率の低下を知り、勇気づけられることでしょう」と、ボストン・サイエンティフィック社CRM担当最高医学責任者であるケネス・スタイン医学博士は述べています。また「これらの患者さんの平均余命は、ボストン・サイエンティフィック社の耐久性の長いバッテリーテクノロジーに対するニーズを確認するものです。このテクノロジーにより、デバイス交換の回数を減じることができ、その結果、患者さんのリスクを低減し、世界中の医療システムにかかわるコストを削減することが可能です」とも述べています。
MADIT-CRT試験は、ボストン・サイエンティフィック社が単独で主催し、アイラン・ゴールデンバーグ医師およびロチェスター大学医療センター医学教授であるアーサー・J・モス博士の指導のもと、世界的規模で行われています。MADIT-CRT試験では、軽度の心不全患者さんにおけるICDおよびCRT-Dを比較します。最初の試験では、平均2.4年間に1,820名の患者さんを追跡し、その有効な結果は、NYHAクラスIおよびII、QRS幅が130 ms以上、左脚ブロックが認められ、左室駆出率(EF)が30%以下である患者さんへの適応拡大の基礎を構築する一助となりました。今回の長期データは、最初の試験対象であった患者さんのうち1,691人を対象に、平均5.6年間の追跡調査を行って得たものです。
心不全は、今日、米国において500万人以上に影響を及ぼし、この数字は2030年までに800万人を超えるものと予測されています。心不全の治療にかかる医療費は2012年の210億ドルから、2030年には530億ドルにまで上昇すると予想されています。心不全は完治する疾患ではありませんが、早期の診断と治療により、患者さんのQOLと余命を改善することが可能です。心不全を有する多くの患者さんにおいては、両心室が協調して拍動しません。CRTデバイスは、両心室の拍動が同時に起こり、心臓からの拍出がより効果的に行えるよう調整します。
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このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。当社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みまたは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本稿に記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。
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