2013-12-06
PRECISION SPECTRA™脊髄電気刺激装置の実地臨床経験評価において良好な結果を報告
2013年北米ニューロモジュレーション学会で発表された新たなレトロスペクティブ研究データによると、慢性疼痛の治療においてPrecision Spectraが疼痛を大幅に緩和し、トライアル成功率が非常に高いことが判明
ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2013年12月6日)、新たなレトロスペクティブ研究データから、同社のPrecision Spectra™脊髄電気刺激(SCS)装置が、植込みから3ヵ月後に極めて有意な疼痛緩和をもたらすことが実証されたと発表しました。この結果はラスベガスで開催された第17回北米ニューロモジュレーション学会(NANS)の年次総会にて発表されました。
Precision Spectraは、疼痛緩和を向上させるべく、革新的かつ極めて高度なIllumina 3Dソフトウェア(3次元の人体解剖コンピューター模型)を用いて設計された初のSCSシステムです。Precision Spectraシステムは他のSCSシステムの倍となる32の電極を備えることにより、慢性疼痛の緩和を図る脊髄の対象範囲が拡大します。
13施設において最大213名の治療継続患者を対象としたこのレトロスペクティブ研究では、Precision Spectra SCSシステムを用いて治療を行った慢性疼痛患者に焦点を当てました。結果は以下のとおりです。
• SCSトライアル成功率94%(213名)
• (3ヵ月の追跡期間に達した患者113名において)10段階スコアがベースライン平均値7.8から植込み3ヵ月後の平均値3.2へと減少し、疼痛が極めて有意に軽減された
• (3ヵ月の追跡期間に達した腰痛患者32名において)10段階スコアがベースライン平均値7.0から植込み3ヵ月後の平均値2.9へと減少し、腰痛が極めて有意に軽減された
• 初期結果では、オピオイド使用量の減少や身体障害の緩和に加え、歩行や睡眠といった機能改善が示された
クリーブランド大学病院疼痛治療科部長のサリム・ハイエク医学博士は、「SCSの主な目的は疼痛緩和です」と語っています。「これらの初期結果では、Precision Spectraシステムは植込み3ヵ月後の実地臨床の患者さんにおいて、効果的に疼痛を緩和できていることが示されています」
1億人以上の米国人が慢性疼痛に悩まされています。長期にわたって絶えず痛みを抱えながら生活することは、多くの患者さんのQOLに深刻な影響を及ぼしかねません。疼痛を緩和しなければ、または緩和する望みなしには、多くの患者さんは正常に眠ったり、働いたり、生活することができなくなります。脊髄電気刺激装置は、植込み型電気刺激装置から発生した電気刺激を、刺激電極を備えたリードに伝達します。これらの電極が、脳に伝わる疼痛信号を遮断することによって疼痛を緩和させます。
「ボストン・サイエンティフィック社は、疼痛緩和を向上させるべく、科学の発展に尽力しています」とボストン・サイエンティフィック社ニューロモジュレーション事業部社長のモーリック・ナナバティは述べています。「これらのデータは前途有望であり、Precision Spectra SCSシステムの長期的有効性を実証するための継続中の臨床プログラムの結果を楽しみにしています」とも述べています。
上記の結果は、疼痛緩和におけるPrecision Spectraシステムの有効性をさらに明らかにすることを目的として構築された堅実な臨床プログラムの一部です。その他のイニシアチブには、疼痛のニューロモジュレーション治療を長期にわたり評価するための世界的登録観察研究(RELIEF試験)や、Precision Spectraシステムの多施設共同プロスペクティブ試験(OPTIONS試験)があります。Precision Spectra SCSシステムの画像は こちら からダウンロードできます。
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