2013-09-12
SYNERGY™冠動脈ステントシステムの多施設共同無作為化ピボタル試験の登録を完了
(このプレスリリースは、2013年9月12日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。当該製品は、2013年9月12日時点で日本において未承認品です。)
ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2013年9月12日)、SYNERGY™ステントシステムのさらなる主要な薬事承認取得を目指した重要なマイルストーンにおいて、EVOLVE II無作為化比較臨床試験の登録を完了したと発表しました。EVOLVE II試験は、SYNERGYステントシステムの安全性と有効性の更なる評価およびアテローム冠動脈硬化病変の治療における米国食品医薬品局承認と日本の薬事承認取得の裏付けを目的としてデザインされています。SYNERGYステントは、市場を牽引する薬剤であるエベロリムスを採用し、薬剤溶出が3ヵ月で終了した後すぐに体内に吸収される超薄型の生体吸収型ポリマーコーティングを特長としています。
「SYNERGYステントは、私がこれまで留置した中で最も柔軟性があり、血管追従性が高く、デリバリー性能に優れた薬剤溶出型ステントです」と米国心臓病学会正会員(FACC)およびオハイオ州シンシナティのキリスト病院心臓血管センター(Christ Hospital Heart and Vascular Center)医長であり、本試験の治験責任医師を務めるDean Kereiakes医学博士は述べています。また「私は、EVOLVE II試験の登録が非常に迅速に完了したことを大変嬉しく思っており、血管の最適治癒を目的としてデザインされたこの革新的なステントの試験結果を楽しみにしています」とも述べています。
EVOLVE II試験は2012年11月に開始され、現在、米国、カナダ、欧州、オーストラリア、ニュージーランド、日本およびシンガポールなど世界中の125の施設において1,684名の患者さんの登録が完了しています。ボストン・サイエンティフィック社は、2012年10月にSYNERGYステントシステムのCEマーク承認を取得しています。
EVOLVE II臨床試験はEVOLVE試験を基にデザインされています。EVOLVE試験はプロスペクティブ、無作為化、単盲検試験であり、SYNERGYステントシステムと非吸収性のポリマーコーティングを採用したPROMUS Element™ステントシステムとを比較する、人を対象とした初の臨床試験です。パリで開催されたEuroPCRで今年すでに発表されたEVOLVE試験におけるSYNERGYステントに関する2年時点の結果では、2年間を通してSYNERGYステントによる治療を受けた患者さんにおいて、標的血管の血行再建術施行率は1.1%と低い値となり、ステント血栓症の発生はみられませんでした。
「9ヵ月でEVOLVE II試験への登録が完了したことは、ボストン・サイエンティフィック社と医師がどのようにして共に心臓病学を進歩させているかを示す1つの例であると言えます」とボストン・サイエンティフィック社のインターベンショナル・カーディオロジー事業部社長のケビン・バリンジャーは述べています。また「SYNERGY製品は、心血管インターベンションに取り組むコミュニティに対して意義のあるイノベーションを提供するための当社の不断の献身を強調するとともに、医療機器のグローバル市場のリーダーとしての当社の地位を強化するものです」とも述べています。
EVOLVE II試験に登録した患者さんに対しては、5年間の追跡調査が行われます。SYNERGYステントシステムは、CEマーク非採用国においては臨床試験用医療機器であり、米国および日本では市販されていません。SYNERGYステントシステムのイメージ画像の閲覧またはダウンロードを行うには、ここをクリック してください。
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