2013-06-17
パーキンソン病治療におけるVERCISE™脳深部刺激装置の使用を評価する米国での臨床試験において症例登録を開始
パーキンソン病治療のために設計されたVercise脳深部刺激装置の最初の植込みを実施
ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2013年6月17日)、INTREPID臨床試験の一環としてVerciseTM脳深部刺激(DBS)装置の最初の植込みを実施したと発表しました。INTREPID試験は多施設共同プロスペクティブ二重盲検無作為化比較試験であり、パーキンソン病治療にVercise DBS装置を使用した場合の患者さんの運動機能およびQOL全体に対する安全性と有効性を評価することを目的としています。
Vercise DBS装置は、脳の特定の部位にリードを通して電気信号を送達する脳神経刺激装置であり、医師が患者さんのニーズに応じて電流を微調整することができる唯一の装置です。
最初の症例の植込みは、ロサンゼルスのシーダーズ・サイナイで運動障害プログラム(Movement Disorders Program)のディレクターであるミシェル・タリアーティ(Michele Tagliati)医学博士と機能脳神経外科のディレクターであるアダム・ママラク(Adam Mamelak)医学博士(FACS、FAANS)によって行われました。
「Vercise DBS装置では、これまで実現不可能だった方法で電気刺激制御をカスタマイズすることができます」とタリアーティ博士は述べています。
「脳深部刺激の適応症が急速に拡大している一方で、この治療に用いられてきたデバイスにおけるイノベーションは遅れをとっていました」とサンフランシスコのカリフォルニア大学、機能脳神経外科プログラムの共同責任ディレクターであり、本試験で共同治験責任医師を務めたフィリップ・A・スター(Philip A. Starr)医学博士は述べています。また「本試験の開始は、強く求められているデバイス開発における先進的なイノベーションの到来を告げるものだと言えます」とも述べています。
「Vercise DBS装置では、パーキンソン病治療におけるDBS療法の重要なポイントである電極ごとの個別の電流制御によって正確に刺激を送達することができます」とミネソタ大学神経学科教授兼学科長であり、本試験の共同治験責任医師を務めるジェリー・ヴィテック(Jerry Vitek)医学博士は述べています。また「本装置に用いられているテクノロジーは、柔軟性の高いプログラミング・プラットフォームを提供するよう設計されており、これにより患者さんのQOLの向上が見込まれます」とも述べています。
Vercise DBS装置はCEマーク承認およびTGA(オーストラリア保健省薬品・医薬品行政局)の承認を取得しており、欧州、イスラエルおよびオーストラリアで市販されています。米国では、Vercise DBS装置は研究目的の使用に制限されており、使用または市販はされていません。
パーキンソン病は進行性の神経変性疾患で、世界保健機関(WHO)およびパーキンソン病基金によると、米国人では100万人、全世界では700~1,000万人の患者さんが罹患していると推計されています。
ボストン・サイエンティフィック社は、植込み型DBSテクノロジーのイノベーションリーダーです。テクノロジー、臨床開発、および国際的なサービスへの投資を通じ、ボストン・サイエンティフィック社は、医師および患者さんのために「Making life smootherTM」の理念を実現することを使命としています。
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