2012-09-27
EMERGE™ PTCAバルーン拡張カテーテルを米国で上市
次世代バルーンカテーテルにより高いデリバリー性能を実現し、冠動脈病変治療に広範囲な選択肢を提供
ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年9月27日)、Emerge™ PTCAバルーン拡張カテーテルの米国食品医薬品局(FDA)承認を取得し、米国での販売を開始しました。Emergeカテーテルは困難な冠動脈病変部に対処する優れたデリバリー性能を医師に提供するために設計された次世代前拡張用バルーンカテーテルです。Monorail®およびOver-The-Wire(OTW)カテーテル双方のプラットフォームが使用可能となっています。Emergeカテーテルは、CEマーク採用国において本年前半から販売されています。
「Emergeバルーンカテーテルでは、ボストン・サイエンティフィック社の革新的なバルーンテクノロジーが一つのプラットフォームに組み込まれています」とノースカロライナ州ローリーにあるウェイク・ハート&バスキュラー(Wake Heart & Vascular)のJ・ティフト・マン三世(J. Tift Mann, III)医学博士は述べています。また「様々な解剖学的構造や病変において優れたデリバリー性能と信頼できる性能を実現しました」とも述べています。
Emergeバルーンカテーテルは、1.5 mm~4.0 mmという多様なサイズ径を取り揃えており、バルーン長は8 mm~30 mmとなっています。EmergeカテーテルのMonorailおよびOTWには、様々な症例に対応できる汎用性を提供するために、それぞれに独自設計されたシャフトテクノロジーを使用しています。「プッシュテクノロジー」(1.5 mm)はプッシャビリティーを向上させるよう設計されている単一セグメントのインナーシャフトを使用しています。「ワークホーステクノロジー」(1.5 mm~4.0 mm)はプッシャビリティーを損なわずに優れたデリバリー性能を提供するよう設計されたバイセグメントインナーシャフトを使用しています。
「ボストン・サイエンティフィック社は、医師が冠動脈治療を受ける患者さんの転帰を改善できるようになる革新的なテクノロジーを提供することに尽力しています」とボストン・サイエンティフィック社インターベンショナル・カーディオロジー事業部社長のケビン・バリンジャーは述べています。また「Emergeバルーンカテーテルにより、サイズや特性に幅のある多用途のプラットフォームを提供することで、ボストン・サイエンティフィック社の製品ラインがさらに強化され、医師は臨床ニーズに基づいた適切なバルーンカテーテルを選択することができるようになります」とも述べています。
冠動脈疾患は米国における最も多い死因であり、毎年米国では87万人以上が死亡しています[1]。
アテローム性動脈硬化で閉塞された動脈は、治療せずに放置すると狭心症や心臓発作を引き起こす可能性があり、PTCAバルーン拡張カテーテルは、そのような動脈を開通させる冠動脈血管形成術およびステント留置術に用いられています。
[1] 資料:https://www.americanheart.org/downloadable/heart/1166712318459HS_StatsInsideText.pdf
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