2012-07-18

International Spine Intervention Society第20回年次総会において新製品を評価する臨床データを発表

(このプレスリリースは、2012年7月18日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。Infinion™ 16経皮的リードは、2012年7月18日時点で日本において未承認品です。)

革新的デバイスの臨床試験結果から、慢性疼痛患者における
有意な疼痛緩和およびリードのマイグレーション抑制を実証

ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年7月18日)、脊髄電気刺激(SCS)療法に用いられる世界初で唯一の16電極を備えた経皮的リードであるInfinion™ 16経皮的リードおよびSCSリードを固定し、マイグレーションを抑制するために設計された革新的なロッキングシステムであるClik™ Anchorを評価する2つの臨床試験結果を発表しました。この研究発表は、ラスベガスにおいて開催されているInternational Spine Intervention Society(ISIS)の第20回年次総会において行われました。

Infinion 16試験の結果から、Precision™ Plus SCSシステムに接続して用いるこの革新的リードにより、慢性疼痛患者さんにおいて有意な疼痛緩和がもたらされることが実証されました。ISIS総会においてベストポスター賞を受賞したClik Anchor試験では、この新しい固定装置により、SCS療法における最も一般的合併症であるリードのマイグレーションが抑制されたことが証明されました。

「毎年1億人以上の米国人が日常生活において慢性疼痛の影響に苦しんでいます。また、何万人もの慢性疼痛患者さんがSCSシステムによって疼痛管理に成功しています」と、ボストン・サイエンティフィック社シニア・バイスプレジデント兼ニューロモジュレーション事業部社長であるモーリック・ナナバティは述べています。また「Infinion 16リード試験およびClik Anchor試験は、慢性疼痛管理を向上させ、SCS療法に伴うリードマイグレーションの問題を解決する医療機器業界をリードするテクノロジーの開発に対する私たちの取り組みを強調するものです」とも述べています。

Infinion 16 リードを用いたSCS療法の試みにおける最初の結果

SCS療法を試みた25名の慢性疼痛患者さんにおける解析結果から、Infinion 16リードにより、これらの患者さんにおいて疼痛の重篤度の軽減(p<0.0001)および疼痛緩和(p<0.0001)を含めて、有意な疼痛緩和効果がもたらされたことが証明されました。

「Infinion 16は、一つの小さなインサーションニードルから、リードを1本留置するだけで16電極を設置できる唯一のリードです」と、ノースカロライナ州のVidant Roanoke-Chowan病院の疼痛管理専門医であり、本研究の筆頭著者であるティモシー・チャフィン医師は語っています。また「脊椎の対象範囲が広がることにより、私が治療する患者さんにおける慢性疼痛管理の選択肢の幅が広がりました」とも語っています。

また、Infinion 16リードを一時的に植込んだ患者さんの88%が Precision Plus SCSシステムの恒久的植込み基準を満たしました。

Clik Anchorによるリードマイグレーション抑制のリアルワールドにおける検証

2012年ISISベストポスター賞を受賞したClik Anchor試験では、Precision Plus SCSシステムを植込んだ6000人以上の患者群を含むボストン・サイエンティフィック社社内患者データベースのデータを解析し、その結果、Clik Anchorの植込みを受けていない患者さんと比較して、Clik Anchorを用いた患者さん群におけるリードのマイグレーションに起因するリードの再植込み術の実施率が40%以上低減されたことが実証されました。

「リードの迷走は、SCS療法における最も一般的な合併症であり、その結果、リード再植込み術を実施しなければならないこともあります」とフロリダ州オカラにあるフロリダ・ペインクリニックのスティーブン・パイレス医師は語っています。また「私の臨床経験では、Clik Anchorによって追加的な外科手術の必要性が低減しました」とも語っています。

Clik Anchorについて

リードのマイグレーションはSCS療法の最も一般的な合併症です。Clik Anchor は、革新的ロッキングシステムにより、リードの固定速度および一貫性の向上をもたらすために設計されています。ヘックスレンチを1回まわすだけでリードの所定の位置にロックされ、施術者はClik Anchorの触角と音の両方でリードが固定されたことを確認することができます。

Infinion 16経皮的リードについて

脊髄電気刺激(SCS)リードは、植込み型電気刺激装置から発生した電気刺激を脊髄に伝達することにより、脳に伝わる疼痛シグナルを遮断するように設計されています。Infinion 16経皮的リード以前の経皮的リードは最大で8つの刺激リードを備えていました。今回のInfinion 16リードでは、従来の経皮的リードに比べ倍の電極数をサポートすることで慢性疼痛の緩和を図る脊髄の対象範囲が拡大します。
Precision Plus SCSシステムは、フェイルドバック症候群(FBSS)と難治性の腰下肢痛に伴う片側または両側痛を含む、体幹・四肢の両方またはいずれかの難治性慢性疼痛の緩和を適応としています。ボストン・サイエンティフィック社のPrecision技術について関心をお持ちの方は、https://www.ControlYourPain.com にて詳細をご覧ください。

ボストン・サイエンティフィック社のニューロモジュレーションについて

ボストン・サイエンティフィック社のニューロモジュレーションは、植込み型疼痛管理技術のイノベーションリーダーです。SmoothWaveテクノロジーを採用するPrecision Plus脊髄電気刺激装置は、脳に伝わる疼痛シグナルを遮断するために、電気刺激を脊髄神経組織に直接与えます。テクノロジー、臨床開発、および国際的なサービスへの投資を通じ、ボストン・サイエンティフィック社のニューロモジュレーションは、医師および患者さんのために「Making life smoother™」の理念を実現することを使命としています。

将来予測に関する記述についての注意事項

このプレスリリースには、証券法(1933年制定)第27A条および証券取引法(1934年制定)第21E条の意味するところの将来予測に関する記述が含まれています。「予期する」「期待する」「予想する」「信じる」「計画する」「推定する」「意図する」などの語句を用いた表現が将来予測の記述となりますが、これらの記述は現時点で得られた情報による確信、想定、推定に基づくものであり、将来の事象や実施を保証することを意図するものではありません。将来予測の記述には、事業計画、製品市場、臨床試験・結果、製品性能・効果などに関する記述なども含まれます。基本的前提が結果的に不正確であった場合、もしくは一定のリスクや不確実な要素が具体化するような場合には、将来予測に関する記述で明示または含意された見込みおよび予測と実際の結果が大幅に異なる可能性があります。これらのリスクや不確実な要素は、事業戦略の実施能力に対して実際に影響している場合や、将来的に実施能力に影響を及ぼす可能性があり、本プレスリリースの記載で予期した結果と実際の結果が大幅に異なる状況をもたらすことがあります。そのため、本プレスリリースの読者は将来予測に関する記述について全面的に依拠することを避けるよう注意してください。

このような相異をもたらす要因には、将来の経済状況、競合、償還および規制の諸条件、新製品の導入、人口統計学的動向、知的所有権、訴訟、金融市況、ボストン・サイエンティフィック社および競合他社の将来的な経営上の意思決定などがあります。これらの要因すべてを正確に予測することはほとんど不可能であり、また、多くは制御できません。ボストン・サイエンティフィック社の将来的な経営に影響する可能性のある要因ならびにその他の重大なリスクに関する概要および詳細な一覧については、証券取引委員会に提出した、最新の10-K年次報告書パートI 1A項目「危険因子」を参照してください。なお、この内容は、提出済みもしくは提出予定の10-Q四半期報告書パートII 1A項目「危険因子」で更新されることがあります。ボストン・サイエンティフィック社は、見込みの変更やその根拠となる事象、条件、状況の変化など、将来予測の記述に記載された内容と実際の結果が異なる可能性に影響を及ぼすような変化について、それらを反映するように将来予測に関する記述の内容を公に更新または改訂する意思および義務を一切否認します。本注意事項は本プレスリリースに記載された将来予測に関するすべての記述に適用されます。

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<ボストン・サイエンティフィック社について>

ボストン・サイエンティフィック社(米国マサチューセッツ州)は、最先端メディカルデバイス(医療機器)の開発・製造・販売を行うグローバル企業です。インターベンション(身体をメスで大きく切らない治療)の分野では世界最大手。
https://www.bostonscientific.com

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