2012-04-24
Emerge™ PTCA拡張カテーテルのCEマーク取得および欧州での発売を発表
次世代バルーンカテーテルにより高いデリバリー性能を実現し、冠動脈病変治療に広範囲な選択肢を提供
ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック、NY証券取引所略号:BSX)は本日(2012年4月24日)、EmergeTM PTCA[1]拡張カテーテルがCEマークの承認を取得し、欧州において販売を開始すると発表しました。Emergeカテーテルは、困難な病変部に対処する極めて優れたデリバリー性能を提供するために設計された前拡張用次世代バルーンカテーテルです。ボストン・サイエンティフィック社は、CEマーク採用国において、Monorail®およびOver-The-Wire(OTW)カテーテルの双方のプラットフォームを備えたEmergeカテーテルの販売を直ちに開始する予定です。米国およびその他のインターナショナル市場では、本年後半に発売を開始する予定です。
Emerge PTCA拡張カテーテルは、狭い病変部の通過を容易にする0.017インチのロープロファイルな先端チップデザインとクロッシングプロファイルを特徴とする1.2 mm径の拡張用バルーンを含みます。Emerge 1.2 mmバルーンカテーテルでは、耐久性の高いバルーン素材を使用しており、サイズ調整し易くするために、高いRBP(18 ATM)を有しています。Emergeカテーテルプラットフォームは、シャフトプロファイルが細くなり、摩擦が低く抑えられているため、Monorailタイプ同士の6FでのKBTが可能となり、また、OTWタイプ同士での8FでのKBTが可能となりました。
「Emergeカテーテルでは、いくつかの革新的バルーンカテーテルテクノロジーが1つの万能なプラットフォームに組み込まれています」と、Emerge PTCA拡張バルーンカテーテルを欧州で最初に使用したパスツール病院(フランス / トゥールーズ)のジャン・ファジャデ医師は語っています。また「ナビゲーションが容易で、困難な冠動脈病変に通過するため、ロープロファイルで優れたデリバリー性能を備えた機能的なカテーテルが生まれました」とも語っています。
Emergeカテーテルは、1.2 mm~4.0 mmという多様なサイズ径を取り揃えており、バルーン長は8 mm~30 mmとなっています。EmergeカテーテルのMonorailおよびOTWのそれぞれのデザインは、様々な症例に対応できる汎用性を提供するために設計された独自の2種類のシャフトテクノロジーを備えています。「プッシュテクノロジー」(1.2 mmおよび1.5 mm)はプッシャビリティーを向上させるように設計されている単一セグメントのインナーシャフトを使用します。「ワークホーステクノロジー」(1.2 mm~4.0 mm)は、プッシャビリティーを損なわずに優れたデリバリー性能を提供するよう設計されたバイセグメントインナーシャフトを使用しています。
「Emergeカテーテルは、先進的カテーテルテクノロジーを開発するボストン・サイエンティフィック社の専門知識および冠動脈疾患治療において最も先進的なデバイスを提供することへの私たちの取り組みによって誕生した製品です」と、ボストン・サイエンティフィック社カーディオバスキュラー事業部社長ケビン・バリンジャーは述べています。また「Emergeプラットフォームの革新的な特徴および広範囲に使用可能なオプションにより、医師は臨床ニーズに基づいた適切なカテーテルを選択することができるようになり、その結果、冠動脈治療を受ける患者さんの転帰を改善する助けとなります」とも述べています。
冠動脈疾患は米国および欧州における最も多い死因であり、毎年米国では87万人以上が、また欧州では195万人以上が死亡しています[2]。アテローム性動脈硬化で閉塞された動脈は、治療せずに放置すると心臓発作や脳卒中を引き起こす可能性があり、PTCA拡張カテーテルは、そのような動脈を開通させる冠動脈血管形成術およびステント留置術に用いられています。
Emerge 1.2 mmおよび1.5 mm PTCA拡張カテーテルは、現在、米国食品医薬品局の承認待ちであり、米国では市販されておりません。
[1]Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty = 経皮的冠動脈形成術
[2]アメリカ心臓協会(American Heart Association)資料
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