HeartLogicを活用した
RESONATE CRT-D植込み患者に対する集中的な遠隔モニタリング
概 要
年齢及び性別:68歳女性
使用デバイス:RESONATE CRT-D植込み
患者履歴:拡張型心筋症、重度の僧帽弁逆流、2度HB及びLBBB。植込み6日前にERでの受診時に倦怠感/疲労、労作時呼吸困難、息切れの症状を認める
– 重症心不全による右心カテーテル検査
– バイタル:
• HR 48
• BP 123/74
• RR 18 酸素飽和度 89%(鼻カニューレ流量6L)
• 体重 63kg(139lb)
– 入院25日
アラートまでのタイムライン
1日目:RESONATE CRT-D植込み
12日目:急性/慢性心不全に伴う容量過負荷が持続
IV投与:
– フロセミド(LASIX)5mg/hr投与
– ミルリノン(PRIMACOR)23.1375 mcg/min投与
21日目:退院
– ACC/AHAステージD心不全
薬剤:
– リシノプリル10mg b.i.d – 30mg q.dから減量
– メトプロロール(TOPROL-XL)1日 100mg - ベースラインから増量
– アルダクトン 1日 25mg – 新規
34日目:心不全クリニックとデバイスクリニックでフォローアップ
– 利尿剤PRN投与開始 Demadex 1日10mg
• 当該クリニックにおける標準プロトコル
在宅看護師:
– 発熱及び乾性咳嗽を報告
薬剤変更:
– なし
(B) 49日目:HeartLogicインデックス:50
在宅看護師:
– 体重評価 +2 lb(0.9㎏)増加
– 息切れ及び浮腫を認める
薬剤変更:
– プロトコルに基づきDemadex 10mg x 1
(C) 58日目:HeartLogicインデックス:56
– 浮腫と息切れを認める
– Demadex 10mg M W F
(D) 63日目:HeartLogicインデックス:58
診療看護師(NP)訪問:
– +3 lb(1.4㎏) 体重増加
– Demadex 1日 10mg
(E) 98日目:HeartLogicインデックス:16
– リシノプリル – 中止
– Entresto開始 49/51mg
(F) 104日目:HeartLogicインデックス:0
– 息切れ及び浮腫なし
– 患者のコメント「だいぶ良くなり、近所の散歩を再開しました」
– HeartLogicの遠隔モニタリングを継続
臨床データ
HeartLogicインデックス
原因となるトレンド
注:灰色の部分は42日目の増悪の程度を示しています。
在宅看護師:
– 発熱及び乾性咳嗽を報告
– ER受診:退院時に乾性咳嗽あり
薬剤変更:
– なし
– BNP = 1,236
– 前回 BNP = 2,272(5カ月前)
(B) 49日目:HeartLogicアラートレベル:50
在宅看護師:
– 体重評価
– 体重 = 124.35 lbs
– 息切れ及び浮腫を認める
薬剤変更:
– プロトコルに基づきDemadex 10mg x 1
HeartLogicインデックス
原因となるトレンド
注:灰色の部分は56日目の増悪の程度を示しています。
– 浮腫と息切れを認める
– Demadex 10mg M W F
(D) 63日目:アラートレベル:58
診療看護師(NP)訪問:
– 体重 = 127lbs– Demadex 1日 10mg
(E) 98日目:アラートレベル:16
– 体重 = 127lbs– リシノプリル – 中止
– Entresto開始 49/51mg
(F) 104日目:アラートレベル:0
引き続き、CHFクリニックとデバイスクリニックでフォローアップ
– 5月22日、 CHFクリニック来院
– 体重 = 124lbs
– 息切れ及び浮腫なし
– 患者のコメント「だいぶ良くなり、近所の散歩を再開しました」
– HeartLogicの遠隔モニタリングを継続
Clinical Data
トレンドグラフ
データテーブル&タイムライン
医療機器承認番号:22900BZX00087000
LATITUDE™ NXT Wave コミュニケータ
販売名:ラティチュード Wave コミュニケータ
医療機器認証番号:226ADBZX00186000
LATITUDE™ 血圧計
製造販売業者:株式会社エー・アンド・デイ
販売名:エー・アンド・デイ デジタル血圧計 UA-772
医療機器認証番号: 219AHBZX00016000
注記:現時点でHeartLogic 機能が提示する情報と心不全増悪兆候との関係は確立していない。HeartLogic アラートが発現した際は、患者の状態や他の指標とあわせて総合的に 評価した上で、治療の要不要及び治療方針を決定すること。
本資料は製品の効果および性能等の一部のみを強調して取りまとめたものではなく、製品の適正使用を促すためのものです。