内視鏡による食道バルーン拡張術の実際
4.狭窄が硬く痛みが強い場合や、高齢の方で何度も内視鏡的治療ができない場合には、細い管を鼻から胃まで通してそこから栄養を入れたり、お腹の表面に胃まで通じる穴をあけ、そこに通したチューブから胃に直接栄養を送り込む「胃ろう」と言われる方法を用いる場合もあります。また、短期的には口からチューブを入れて様子を見ることもあります。
拡張術にかかる時間は5~10分程度です。食道バルーン拡張術は、基本的には入院の必要がありません。しかし、後述する合併症が起きた場合には、緊急入院が必要となります。この場合の入院期間は、合併症の程度とその後の経過により異なります。