2018-8-30
ボストン・サイエンティフィック、ヴェニティ社の買収合意を発表
ペリフェラル インターベンション領域の静脈治療製品ポートフォリオ強化
(このプレスリリースは、2018年8月8日に米国ボストン・サイエンティフィック社が発表したプレスリリースを翻訳したものです。)
ボストン・サイエンティフィック(本社:マサチューセッツ州マールボロ、NY証券取引所略号:BSX)は本日2018年8月8日、静脈閉塞性疾患治療用のVICI静脈ステント®システム(VICI VENOUS STENT® System)の開発・商品化を手掛ける、カリフォルニア州フリーモントを拠点とする株式非公開会社ヴェニティ社(VENITI, Inc. 以下VENITI社)の買収契約を締結したと発表しました。ボストン・サイエンティフィック社は2016年以来、VENITI社への投資を行っており、現在は同社の株式25%を保有しています。残りの株式の取引価格は現金で前払金1億800万ドル、およびVICIステントシステムに対する米国食品医薬品局(FDA)の承認を条件に5,200万ドルを上限とする支払額になります。
静脈閉塞性疾患(血管の異常、閉塞、損傷など)の患者数は欧米で年間110万人を超えています。深部静脈血栓症(DVT)や血栓後症候群(PTS)、腸骨静脈圧迫症候群(May-Thurner症候群)などの状態により頻発する静脈閉塞は、適切な血流を妨げるため、下肢疼痛や腫れ、静脈潰瘍といった症状を引き起こし、生活の質を低下させます。多くの場合、ステントを用いて閉塞した血管を広げることで、心臓や肺への血流を正常に戻し、患者さんの症状を和らげる手法を選びます。
自己拡張型ニチノールVICIステントシステムは、静脈解剖における使用に特化して開発されましたが、これは動脈血管系におけるステントとは一線を画した挑戦でもあります。VICIシステムは外部圧迫に対する耐久性に加え、患者さんの平均寿命に則した開存性や柔軟性を維持すべくデザインされています。
「このステントシステムは静脈系における要件を念頭に置いてデザインされ、様々な静脈解剖や病状に対して医師が質の高い管腔を確保できるように開発されました」と、VENITI社社長兼最高経営責任者のジェフ・エルキンスは述べています。「我々はこのステント技術がボストン・サイエンティフィック社のリーダーシップのもとで、医師やその患者さんにとってより身近な存在となることを非常に嬉しく思います。」
VICIステントシステムは2013年にCEマークを取得し、VENITI社は最近完了したVIRTUSのピボタル試験結果を活用して、6月にFDAの市販前承認(PMA)を申請しました。現在、米国において末梢静脈系の使用に特化したステント技術は存在していません。
ボストン・サイエンティフィック社ペリフェラル インターベンション事業部社長であるジェフ・マービスは次のように述べています。「静脈の市場全体において差別化された技術とボストン・サイエンティフィック社の優れた経験により、VICIステントシステムが医師にとって重要な選択肢の1つとなり、静脈疾患に苦しむ患者さんの治療に使用されることを確信しています。当社の主力製品であるAngioJet™血栓除去テクノロジーや静脈製品のパイプラインと共に、慢性期・急性期いずれの静脈疾患の治療においても医師のニーズに対応できると期待しています。」
ボストン・サイエンティフィック社は、今回の買収による2018と2019年の調整後1株当たり利益への影響は少なく、徐々に強まると予想しています。GAAPベースにおける今回の取引による影響は、2019年以降の数年間はそれほど強まらず、場合によっては償却費もしくは買収関連の正味費用により、さらに弱まると予想されます。GAAPベースにおける2018年の利益は、先行投資による一回限りの利益により拡大する見込みです。この買収取引は通常の完了条件を満たすことを条件として、近く成立する予定です。
米国においてVICIステントシステムは、治験用医療機器であり、現在市販はされておりません。
ボストン・サイエンティフィック社について
ボストン・サイエンティフィック社は、低侵襲治療(インターベンション)に特化した医療機器メーカーとして、1979年に米国で誕生しました。現在の取扱製品は13,000種以上であり、グローバルで約29,000名の従業員、13ヵ所の製造拠点を擁し、125ヵ国近くのマーケットで確固たる地位を築いている世界最大級の医療機器メーカーとして、医療テクノロジーをリードし続けています。
世界第2位の医療機器市場である日本においては、心血管疾患領域をはじめ、不整脈・心不全疾患領域、末梢血管疾患、消化器疾患、泌尿器疾患、婦人科疾患領域、疼痛管理・パーキンソン病の治療領域で、患者さんの人生を実り多いものにすることに全力で取り組み、日本の医療に意義のあるイノベーションを起こしていきます。
https://www.bostonscientific.jp
将来予測に関する記述についての注意事項
非GAAPによる財務情報の使用
調整後一株当たりの純利益(利益)を計算するため、償却費、買収関連正味費用(信用)およびリストラおよびリストラ関連正味費用(信用)を含む一部の費用(信用)をGAAP純利益から除外しています。これらの調整の各項目の説明および各項目除外理由については、Form 10-Kで提出した当社の最新の年次報告書のパートII第7項‐財務状況および運営実績についての経営者の考察および分析をご覧ください。
調整後一株当たり純利益と最も直接的に匹敵するGAAPによる財務面の数値は、GAAP純利益および一株当たりGAAP純利益です。
当社の経営陣は、これら補完的な非GAAPの数値を利用して、前期比の業績を評価し、当社の事業の基本的な傾向を分析し、当社の競合他社の業績に対する自社の業績を評価し、運営上の目標を設定し、資源の分配において利用するための予測を立てています。さらに、当社の経営陣は、これらの非GAAPによる財務面の数値を利用して、当社の運営セグメントの業績に対する理解を深めています。当社の非GAAPによる財務数値から除外された調整分は、純売上高と損益についての当社運営セグメントの数値から除外されたものと整合します。これらの調整分は、当社の最高意思決定者に報告され、運営面の意思決定および業績の評価に利用されるセグメント数値から除外されています。
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ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社
コーポレートコミュニケーションズ&ブランディング部
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